新興国通貨とは、ブラジルレアルやニュージーランドドルといった新興国の通貨です。
先進国通貨と比べると、実需はあまり多くありませんが、為替レートの変動によって利益を得ようとする取引が行われています。
FX取引において多く登場
FX取引では、アメリカドル、欧州ユーロ、日本円などの先進国通貨が取引されることがあります。こうした通貨は、取引量が多いことなどから、取引手数料が低く抑えられています。
一方、新興国通貨は、先進国通貨と比べると、取引手数料が高めに設定されていることが多いです。
しかし、新興国通貨は先進国通貨よりも変動幅が大きいケースが多く、FX取引で大きな利益を上げられるチャンスがあります。
したがって、ニュージーランドドルやブラジルレアルのほか、トルコリラや南アフリカランドといった新興国通貨がFX取引においては良く登場します。
高利回りの外債にも登場
新興国通貨は、FX取引のみならず、外貨預金や外国債券の取引を行っていても登場します。新興国は先進国よりも経済成長率が高く、金利も高め位設定されていることが多いです。
そのため、新興国通貨建ての外貨預金や外国債券の利回りも高くなりがちです。そのため、高利回りを求める投資家を中心に、新興国通貨建ての商品が人気を集めています。
為替レートの変動によっては、多くの利息に加えて、為替差益も得られることになりますが、為替レートが不利な方向に変動すれば、大きな損失を被る可能性があります。
特に、新興国では政治情勢が不安定な国も多く、政治混乱から通貨価値が大きく下落するカントリーリスクに注意が必要です。