シカゴ筋とはアメリカのシカゴのマーカンタイル取引所で通貨先物を売買している連中のことを言います。通貨先物を利用するメリットして、証拠金だけで取引が出来ますから、必要資金が少なくて済み、「レバレッジ」を効かせることが出来ます。
このシカゴ筋が注目されるのは、参加者達の相場に対する影響力だけでなく、マーカンタイル取引所の「IMM」通貨先物取引で取引されているポジションの量が公表されているからです。
ポジションの変動で今後の為替の動向が分かる
「IMM」通貨先物での各国通貨の売りと買いのポジションが、毎週火曜日の取引終了後に米国商品先物取引委員会(CFTC)に報告されます。米国商品先物取引委員会は、それを金曜日の取引終了後にホームページで公表します。
それを見れば各通貨の売りと買いの建玉の残高が分かり、公表された建玉残高を見て過剰に残高が積み増されていると判断したりして、相場の動向を予測したりします。
タイムラグが有るから参考になるとは限らない
公表される建玉明細は火曜日の結果だから3日分のタイムラグが有ります。その3日間の間に大きな動きがあれば、実際の建玉明細は変わっている場合が有ります。
そしてシカゴ筋はあくまでも投機的な動きでしかないので、短期的な事しか予測できないです。とある集団の動向で相場が予測出来るなら、月曜からは一方的な相場になっています。シカゴ筋は相場に対して影響力は有りますが、必ずでは無いしどれだけあるかもわかりません。
だからシカゴ筋だからと言って特別扱いしないで、あくまでも市場参加者の一部として動向を見守ることです。