PMIは、購買担当者景気指数とも呼ばれます。製造業PMIとサービス業PMIの2種類があり、製造業PMIにおいては、各企業の購買担当者に生産意欲を企業生産計画や資材調達んどの面から尋ねたものを数値化し、毎月公表しています。
製造業は多くの国において経済の重要な地位を占めるため、景気の動向を知る指標として重要視されています。
製造業PMIの見方
製造業PMIは、50を超えると景気拡大、50を下回ると景気後退とみなされます。
また、企業の今後の生産活動を直接尋ねたものですから、この値が高ければ高いほど、今後の生産活動が活発に行われると推測できます。
経済活動を推し量るもっとも重要な数値は「GDP」ですが、これは四半期(3ヶ月)ごとにしか公表されないため、製造業PMIによって、より短い期間の動向を推測することができるのです。
各国のPMI事情
アメリカでは全米供給管理協会(ISM)が製造業PMIを公表しています。
そのため、「ISM製造業景況指数」などと呼ばれており、FXトレーダーにはこちらの名称がより馴染みがあるのではないでしょうか。
中国でイギリスの大手金融機関HSBCによって発表され、中国経済の影響力増大に伴い注目される指標となっています。
中国関係の指標がオーストラリアドルの動向に直結しやすいことは覚えておいて損はないでしょう。
他にも欧州、日本でも公表されていますが、日本では製造業PMIが相場に影響することはほとんどありません。