差金決済とは、直接の現金の受け渡しをせずに反対売買による差金で決済をする取引のことをいいます。
証拠金を預託して直接原資産の買い付けを行わない、FX取引やCFD取引、先物取引などはすべて差金決済であり、いわゆる「レバレッジ取引」と呼ばれるものとなっています。
差金決済取引は古くから「投機」の先進国でもあるUKで花開いたビジネスモデルであり、今でも金融取引の約3割近くがこうした差金決済取引となっているほど人気の高いものなのです。
FXはCFD取引の中における為替の差金取引ですが、実需を抱えた非常に大きな市場となっているため、他の市場とは別に成長と果たすようになってきています。
メタトレーダー4の登場によってトレード改革が進む
ただ、最近では「MT4」などのトレーディングツールの普及にともなって同一のプラットフォームにおいてFXから「コモディティ」株の先物CDFの売買を可能にしている金融業者が多く登場しており、日本でも一部の証券会社は同様の動きにシフトしようしています。
つまり証券会社に証拠金として預託した資金を、同一のプラットフォーム上で自在に売買できるような状況が実現しようとしているのです。したがってこうした差金決済型の「レバレッジ取引」はさらに個別の商品の垣根をこえた、ハイブリッドな売買の方向に向かっていくことが予想されています。