「酒田五法」という用語は、FXに限らず、株式投資や先物投資など様々な投資の世界を少しでもかじった人なら耳にしたことがあるでしょう。
テクニカル分析のひとつとしてこの、酒田五法を究めているトレーダーもいます。
万が一、聞いたこともないという方のために、あなたが毎日眺めているチャート画面のローソク足、それを考案したのが「酒田五法」で有名な(本間宗久1724~1803)です。
今でこそ、ローソク足は「Candle Line」と呼ばれ、世界中の投資家が利用する最もスタンダードな指標ですが、起源は日本の江戸時代米の取引で使われたのが始まりと言われています。
そのローソク足を発案し、さらにローソク足を利用したトレード手法(いわゆるチャート分析)にまで発展させたのが「本間宗久」です。
酒田五法を編み出し、天才相場師と言われた「本間宗久」の投資技術は「荘内本間宗久翁遺書略伝」の中で「酒田戦術起源」として記されています。
「相場を動かすのは材料でもなく、値段でもなく、人間の市場心理である」と言った本間は、その市場心理を解明するためにローソク足を徹底して研究しました。
ローソク足の形状や並びを分類分析し、「三山(さんざん)」「三川(さんせん)」「三空(さんくう)」「三兵(さんぺい)」「三法(さんぽう)」の5つからなることで「酒田五法」と言われます。