債券の対義語は「債務」になります。債務は簡単にいえば、借金のこと。
それに対してお金を貸した方が、そのお金の返済を要求できる権利のことを「債権」といいます。
金融での債権
会計用語では、債務のことを負債と表現します。借金のことを負債といいますが、個人の借金ではなく現代社会においては国家や会社組織には必ず存在するものです。
特に、株式市場というのは基本的には小口の債務を広く一般投資家から募集するいわば、一種の債権のことになります。簡単にいえば、株というのは一種の小口化した債権になるのです。
株というのは元本が保証されない債権であり、国債、社債、地方債などは元本が基本的には保証をされている金融商品になります。
この区分けによって、「株式は積極的運用」「債券は安定的運用」というような言い回しをしたります。債券は基本的には利回りでの運用になり、株式は差益によって利益を得ることが多いものです。
近年での債権問題
ここ最近で、記憶に新しい債券問題としては、「ギリシャの問題」があたります。。この問題の要諦はギリシャが債務を返済できないので、その債務の一部をヘアカットして債権者に返済するということになります。
しかし、この債権者が自分の資本よりも多く貸し出しているためにギリシャに「デフォルト」を強く迫れることができないいために問題をこじらせています。現在のギリシャは、日本の法律上では民事再生の適用を受けていると考えていけばよいと思います。
しかし、民事再生を何度も日本では受けることができなく、はっきりいえば破産状態になります。
このように、一般的に債権者は一般的に強いというイメージになりますが、ギリシャのように、ないものは払えないと突っぱねることによって逆に債権者が追いつめられている状況になります。