資産運用をしていれば、当然のことながら資産が増えるときも減るときもあります。
一時的に増えても、その後減るという山の頂上の形になることもあります。一時的に落ちても、その後増えるという谷の底の形になることもあります。
この山の頂上から谷の底までの下落率を「ドローダウン」といいます。
つまりは、分かり易く言うとドローダウンとは、山と谷の振幅の幅を表している数字なのです。
そして、ある期間のドローダウンのうち、最大のものを「最大ドローダウン」といいます。
ドローダウンは、パーセントの数値で表されます。主に「自動売買」システムの優劣を見る指標の一つとして使われています。
この数字が大きいシステムは危険である
例えば、最大ドローダウンが50%のシステムで自動売買をするとします。
ここで100万円を運用するなら、50万円まで資産が減ることになります。そのシステムの他の部分が優秀ならば、結果として100万円を200万円に増やせるかもしれません。
ただ問題は、50万円まで資産が減った時に、耐えられるかどうかです。100万円でレバレッジ25倍ギリギリまで使っていたならば、もちろん、50万円になればロスカットされてしまいます。
つまり、後が続かないのです。最大ドローダウンの数字は、出来るだけ小さい方がいいのです。
この数字は、過去の成績である
最大ドローダウンは、ある期間における山の頂点と谷の底から計算されます。
つまり、過去のデータから算出される数値であり、今後、最大ドローダウンが大きくなる可能性がある事を認識しておく必要があります。