レンジ相場とは、上下にあまり大きく変動しない相場のことを言います。
利益を上げにくい相場ですが、レンジ相場後に利益獲得のチャンスがあります。
トレーダーの売買目安がレンジ相場を作る
レンジ相場が生まれるのは、多くのトレーダーが似たような水準で売買を行おうとしているからです。
たとえば、円/ドルのFX取引を例にとると、「1ドル=120円は円高すぎる&1ドル=122円は円安すぎる」という認識が多くのトレーダー間で共有されていれば、円ドルの為替レートは、1ドル=120円と1ドル=122円の間からなかなか出なくなります。
このように、相場の動きが一定範囲(レンジ)内にとどまる相場をレンジ相場といいます。
レンジを抜けると一気に相場が動くことも
レンジ相場では、相場の動きが小さくなります。レンジ相場が続いているうちに、レンジの幅自体が狭くなってくる場合もあります。
しかし、いったんレンジを抜けると、相場が一方向に急激に動くことがあります。多くのトレーダーがレンジ内でレートが推移すると考えており、レンジ内で売買注文を出していたはずです。
それにもかかわらず、レンジの外にレートが出たということは、トレーダーの共通認識が崩れつつあることを意味しているからです。レンジ相場が長く続けば続くほど、レンジを抜けた時のインパクトは大きくなります。
レンジ相場ではレートの変動が小さく、なかなか利益を上げにくい局面となりますが、ひとたびレンジを抜ければ、大きな変動幅を利用して利益を上げやすい環境が生まれます。レンジ相場になったときは、レンジを抜けるタイミングに注意が必要です。