レバレッジ規制(2011年)では、レバレッジの上限が25倍に規制されました。かつては無制限だったレバレッジが、2010年に実施された50倍の上限設定を経て、25倍に規制されることとなりました。取引額の4%の証拠金がないと、FX取引ができなくなったのです。
レバレッジ規制の意義
レバレッジ規制を行うことによって、相場が乱高下した際などに自動的に損失が確定されてしまい、多額の借金を被るトレーダーの発生を抑制することができます。
また、トレーダーが被った多額の損失を補てんできない場合には、FX会社が肩代わりするケースもあることから、FX会社にとっても、レバレッジ規制によって、青天井の損失の肩代わりをしなくても済むようになりました。
また、レバレッジ上限を設けたことで、過度に投機的な取引ができなくなり、市場の安定性が増すというメリットもあります。
レバレッジ25倍でも大きな取引ができる
レバレッジが規制され、上限が25倍とされましたが、25倍のレバレッジでも、少額の資金で大きな取引を行うことができます。
25倍のレバレッジだと、2%の相場変動が50%の変動に換算されることから、一気に巨額の利益や損失が発生する可能性があります。
もっとも、規制が全くなく、利益額にも損失額にも上限がない状態とは異なりますが、高いレバレッジをかけることがハイリスク・ハイリターンであることに変わりはありません。2011年のレバレッジ規制では、リスク限定は行っているものの、あくまでもFX取引で大きな利益を上げるチャンスは残された形です。