PERとは株価収益率のことです。Price Earnings Ratioの頭文字をとった言葉です。
株価が割安かどうかを把握できる
PERは株価を、1株当たりの当期純利益で割った値です。したがって、当期純利益が多かったり、株価が低かったりするとPERの値が小さくなります。PERの値が小さいほど株が割安であることがわかります。
したがって、低PERであることを銘柄選びの基準としている投資家もいます。目安とするPER水準は投資家によって異なりますが、日経225に採用されている銘柄では、14倍程度の値が平均的とされています。
企業の当期純利益が減るとPERが高まる要因になる一方で、株価が下落しやすくなります。
そのため、PERの値は景気変動によって極端に左右されにくいといえます。関心のある銘柄の株価情報をチェックする際は、PERが14倍よりも高いか低いかを1つのチェック項目にすることができます。
成長性の高い銘柄ではPER100倍超えも
PERは成長性の高い銘柄では、日経225構成銘柄の平均よりもはるかに高い値をとることがあります。
というのも、成長性に期待して株価が先行して上がる場合があるからです。こうなると、まだ利益額が少ないにもかかわらず株価が高いため、PERの値が100倍を超えるような高い値をとることがあります。
逆に言えば、成長性の高い銘柄であればPERが高くても、割高として投資対象から外さなくて良い場合があります。たとえ現在のPERが100倍であっても、株価が変わらず利益額が10倍になればPERは10倍になります。
中長期の投資をすれば成長銘柄の利益が10倍以上となるケースはあるので、PERが100倍を超えるような銘柄は成長性があるかどうかを確認してみましょう。