オシレータとは、各投資商品や個別の株式銘柄などが市場でどの程度買われ過ぎ、あるいは売られ過ぎになっているのかを判断するための指標の総称です。
実質価値からかい離した銘柄探しに便利
オシレータを用いれば、売られ過ぎている銘柄を手軽に探すことができます。株式市場を例にとると、金融危機が発生した場合などは、企業業績などのファンダメンタルズに関わらず、幅広い銘柄に売り注文が殺到することがあります。
不安のあまり、できるだけ多くの現金を保有しようと考える投資家が増えるからです。こうした局面では売りが売りを呼ぶ状態なので、積極的に買いを入れづらく感じられます。
しかし、割安な株価となっている銘柄が多くなるタイミングでもあります。そこで、オシレータを用いながら売られ過ぎている銘柄を探し、ファンダメンタルズなどと考え合わせながら投資をして利益を狙うことができます。
RSIが代表例
オシレータの代表例としては、J・ウエルズ・ワイルダー(ジュニア)が考案したRSIという指標があります。
この指標では、0%~100%の値で売られ過ぎ、あるいは買われ過ぎの程度を示しています。特に複雑な見方を要求しないオシレータなので、初心者を含めた多くの投資家が短時間で手軽に活用できるといえます。
ただ、RSIをはじめとするオシレータはファンダメンタルズなど他の情報と組み合わせないと、投機的な資金によって投資商品本来の価値との関係性が不明確になっていることがあります。
したがって、手軽な情報としてオシレータを活用しつつも、他の情報も参考にしたうえで投資の是非を検討することが求められています。