FX取引では常に話題になるのがオプション取引の存在ですが、市場には実に様々なものが存在し、このオプションこそが相場の流れに大きな影響を与える存在となります。
そもそも通貨オプションとは、予め設定された特定の期日までに、これまた事前に設定された特定の売買を行う権利のことを言います。このオプションの最大のポイントは、権利ですので、有利に働く場合には権利行使を行い、不利になる場合は権利放棄をすることも可能ですが、多額の資金を投入して購入するものですからオプション代金は無駄な投資となってしまうという特徴があります。
一般的に購入権利があるものをコールオプションと呼び、売る権利はプットオプションと呼ばれます。通貨オプションの週類としては通常のオプションはアイスクリームのバニラに准えてバニラオプションと呼ばれます。
また様々な条件をつけたオプションのことをエキゾチックオプションと呼んでいます。市場で有名なのがバリアオプションで、オプション販売時に設定されたバリアに到達すれば権利が発生するというノックインオプションや、逆にバリアに到達したときに権利が消滅するノックアウトオプションがあります。
さらに期間内にあらかじめ設定した上限、下限のいずれにも達しなければ有効になるダブルノータッチオプションというものもあります。こちらは設定価格に近づくと購入者による防戦が行われますので、なかなか超えられない名実ともにバリアになっていくのです。デジタルオプションは、権利行使日に為替価格が権利行使価格に達した場合に一定金額の支払を受けられるというインセンティブの設定になっています。
それ以外にもかなり様々なオプションが出回っており、このオプションの設定価格をめぐって攻防戦が繰り広げられることから、為替価格にも大きな影響を与える存在となっているのです。このオプションはすっかりプロの世界だけで売買される金額の大きなものが主流となっていますが、実はFXの世界でも小額で売買されているものがあります。
基本的にはバニラオプションだけですがIGマーケッツ証券やサクソバンクFX証券が扱っていますので、チェックしてみると意外な商品にお目にかかることができます。
ただしエキゾチックオプションの中のバリアオプションは設定している業者は見当たらない状況であり、バイナリーオプションだけが利用可能となっています。