追証(おいしょう)とは、追加の証拠金のことを略して言った言葉です。
損失が拡大すると証拠金が不足する
FX取引などで高いレバレッジをかけている中、相場が急変することがあります。その結果、ロスカットが発生するなどして大きな損失が出ると、証拠金が不足してしまう可能性が考えられます。
特に、新興国経済が不安定になったり、先進諸国の金利政策が変更されたりする際には相場が急変しやすく、証拠金が不足する事態も起こりやすくなります。
トレーダーは高いレバレッジをかけた取引をして損失を被ると、大量の損失を補てんできなくなる可能性があります。
そのため、相場急変時にはトレーダーが支払えなくなった損失を穴埋めすることで、結果的にFX会社などが倒産するリスクが高まります。
このリスクを下げるために証拠金が存在します。そのため、損失の拡大によって口座に入金されている証拠金が少なくなると、FX会社などはトレーダーに証拠金を追加するように求めます。この際に加える証拠金が追証です。
追証が支払えなくなると、取引に影響
損失が重なって追証をどんどん追加していると、いつかは手持ちの資金がなくなって証拠金を積み増しできなくなります。
証拠金が不足し始めると、レバレッジを下げたり、取引金額を少なくしたりする必要が出てきます。こうなると、せっかく利益を得やすい局面がやってきても、一気に多くの利益を上げることが難しくなってしまいます。
そのため、追証を支払う際には、自分の資金にあとどのくらい余裕があるのかを把握しておきましょう。そのうえで、損失がさらに拡大しそうな相場ならレバレッジを下げて取引するなどの工夫が必要です。