名目金利に対する言葉は実質金利といいます。言葉通り、名目金利とは金利が1パーセントであれば名目金利は1パーセントになります。
しかし、世間のインフレ率が2パーセントになると実質金利は1パーセント-2パーセント=-1パーセント金利になります。このように、実際の金利からインフレ率等を加味したものが名目金利になります。
実質金利の使い方
金利は我々の生活に密着をしています。金利が高いところで運用をしよう、預け入れをしようとするのが人の人情になると思います。たとえば、金利の高い通貨を買おうと思うのはFXの投資家であればだれでも思うことだと思います。
たとえば、ある国が年間5パーセントの金利がつくという外貨があるとすればみなさん誰しもその国に投資をしようと思います。これが名目金利の使い方になります。
しかし、実際にその外貨の国のインフレ率が20パーセントであれば実質の金利はマイナス15パーセントになります。でも、日本で運用をするのだから関係ないと思われる方も多いと思いますが実質の金利がマイナスということはその国の通貨は売られることになります。
ですから、日本円が円安になる以上にその国の通貨は売られることが当たり前ですので、金利は実質マイナスになりますので必ず含み損を抱えることがほとんどになります。
インフレ率がわからない場合
このインフレ率というのは日本では一般的には消費者物価指数や卸売物価指数を指します。その中にはコア指数というのがあり通常は生鮮食料品等を除きます。このインフレ指数は各国によって違いますので注意が必要です。
ですから一般的には経済成長率=物価上昇率=インフレ率と考え、その国インフレ率と名目金利を加味して実質の金利を計算する方法もあります。