マクロ経済とは、大まかな視点から見た経済のことです。ミクロ経済の対義語に当たります。
「国」「家計」「企業」など経済主体ごとに考える
マクロとは「巨視的」という意味です。大きな視点からとらえることを意味しています。したがって、マクロ経済とは、「国」や「家計」といった経済主体をプレーヤーとして考えます。この点が、各個人や個別企業の動向を積み重ねていくミクロ経済とは異なります。 ミクロ経済は、微視的な視点から考える経済です。
細かな分析には適しているものの、全体像をとらえるのには不向きです。マクロ経済は、大きな視点からとらえた経済なので、一国の経済を全体的にとらえる際などに役立ちます。
GDPなどの統計と関連
マクロ経済は、全体像であるという性質上、GDPをはじめとする統計データに結果が表れます。そのため、マクロ経済の状況を知る際には、統計データを活用することができます。
投資を行うにあたっては、各国の経済状況などを大まかに把握することが役立ちます。
そのため、投資の際には、マクロ経済のデータを参考にすることができます。逆に、マクロ経済のデータが発表される際には、相場の動きにつながる可能性を意識する必要があります。マクロ経済データの中でも、GDP統計や雇用統計などは多くの投資家が強い関心を持つデータなので、為替レートの急変などに注意することが求められます。
また、マクロ経済のデータの中には正確な算出に時間がかかるものがあります。こうしたデータは、速報値が先に発表され、後から確報値の発表となるケースがあります。この場合には、速報値と確報値の差も、相場の変動につながることがあるので留意しておくことが望ましいです。