窓開けとは、FX取引が終了する米国時間の金曜日午後5時(日本時間の土曜日早朝6時)から翌週の月曜日朝にFX業者の取引がスタートする段階で、前週よりもギャップアップしたり、ギャップダウンしたりする相場展開のことをいいます。
為替相場は月曜日の早朝、日本時間で午前四時(オセアニア夏時間では午前3時)からスタートしますが、国内のほとんどのFX業者は午前6時~7時に取引をスタートさせます。
この早朝数時間の、取引が薄い時間帯に仕掛け的な売りや買いを持ち込まれることで、大きく値が動き、結果として窓開けという現象が起きることになるのです。
※ポンド円5分足チャート
週を跨いでポジションを保有するリスク
窓開けで大きな影響を受けるのは、前週から引き続きポジションを保有し続けるトレーダーということになります。
目指している方向に相場が上がったり下がったりしてくれれば、何の問題もありませんし、FX業者がスタートする時間に指値のリミットをつけてしまえば利益が確定するだけです。
しかし、逆にストップロスをつけてしまう場合には大きな問題になるのです。通常のストップロスは証拠金の範囲内で納まる損失になるわけですが、暴騰や暴落がこのタイミングに起きると稀に証拠金を超える損失が出ることもあるのです。
海外の業者の場合には証拠金以上は一切お金が掛からない(マイナスになった場合はゼロに戻される)ところが多いですが、国内業者はそのような取り決めがないところが多いです。
ですから、国内業者の場合実額の不足分(マイナス分)を追加で請求されることもある為、それが大きなトラブルになっているケースもあります。何時窓を開けるのか?は誰にも分かりません。リスクを負わない為にも、週を跨いだポジションの保持には、十分な注意が必要となります。