中国共産党は、中国において政権を担っている政党です。独裁的な体制が、国内外から様々な批判を受けることがあります。
権力闘争が激しい
中国共産党内部では、常に激しい権力闘争が行われています。
そのため、スキャンダルなどを指摘されて、突然党幹部が失職することがあります。不正を行った人物が失脚するのなら問題はないのですが、よく理由がわからないままに、党の役員名簿から消えてしまう人物がいることがあります。
国内の安定化に尽力
中国共産党は、国内が不安定にならないように気を配っていると言われております。
経済成長が著しい中国では、沿海部と内陸部の経済格差が拡大し、不満を持つ国民が多くなっています。中国共産党は、内陸部の開発プロジェクトを実施するなどして、国民の不満を抑えようとしているのです。
たとえば、「西部大開発」と呼ばれるプロジェクトでは、中国北西部において、油田開発を行うなどして、経済発展を促しました。こうしたプロジェクトは一定の成果を上げてはいるものの、成長ペースが速い沿海部と比べると、開発度合いには大きな差があることから、国民の不満を完全に解消するには至っていません。
次第に柔らかい物腰になっているが・・
中国共産党といえば独裁的な支配を行っているイメージがもたれることがあります。確かに独裁といえば独裁なのですが、支配の度合いは次第にゆるやかになってきていると言われています。
たとえば、少数民族問題についても、漢民族の価値観を押し付けるのではなく、一定程度は少数民族の価値観を尊重したり、少数民族が多く暮らす地域での経済開発を行ったりといった取り組みがみられます。
ただし、上述したような問題が依然見られ、今後も共産党政権が未来永劫続くかは不透明な状況です。