キャッシュフローとは、お金の流れのことです。キャッシュが英語で「現金」、フローが英語で「流れ」という意味になります。
企業ではキャッシュフロー管理が大切
企業では、キャッシュフローをきちんと管理することが大切です。たとえ黒字が出ていたとしても、キャッシュフローがなくなってしまえば、手形の代金支払いや借金の返済などが行えなくなり、いわゆる「黒字倒産」になってしまいます。
もちろん、赤字で資金が不足しても倒産します。「黒字倒産」は中小企業などで稀にみられます。
信用力が低い場合などには、原材料費の支払いなど、キャッシュアウトフローは早い段階で行わなければならないのに対して、販売した商品代金の受け取りなど、キャッシュインフローは発生が遅れます。このタイムラグが原因で資金がショートし、倒産する場合があります。
また、個人であっても、給料などの収入が入る前に支払わねばならない資金が発生することがあります。給料の前借りの発生などは、キャッシュフローが窮屈になっていることを表しています。
財務諸表の1つ「キャッシュフロー計算書」で管理
企業の会計情報を示す書類として、さまざまな財務諸表があります。企業の資産や負債などの状況を表す貸借対照表(バランスシート)や、収益や費用の状況を表す損益計算書などが代表例です。
こうした財務諸表の1つとして、キャッシュフロー計算書があります。キャッシュフロー計算書を作成すれば、キャッシュフローの状況を把握しやすくなります。資金の出入りをきちんと把握し、黒字倒産といった事態を招かないよう、キャッシュフロー計算書を活用することができます。