英語の直訳では、商品になります。金融業界では商品相場のことになります。
商品相場とは?
商品相場はなんでも上場できるというわけではありません。基本的には原料素材等が上場されます。
工業品では貴金属、非鉄等などがありますし、農産物では穀物、コーヒー、綿花等が有名です。
我々の日常生活で不可欠なものが上場されます。しかし、その上場要件は世界中どこへ行っても同じ価値を共有することができるということが要件になります。
たとえば「固定相場時代」には「ゴールド」は世界どこへ行っても同じ値段になります。それは今でも変わりません。欧米と日本では「ゴールド」の基本単位が違います。たとえば欧米では「ゴールド」の単位はトロイオンスといのうが普通ですが日本では主にグラムを用います。
しかし、1グラムの値段と1トロイオンスの値段が違ってもその値段が単位が違っても換算すると値段は変わりません。ゴールドのように持ち運びが容易なものは値段が変わりませんが、農産物やエネルギー等は持ち運びにはコストがかかりますので、そのコストが各国の運賃が加味されて値段表示されます。
商品相場の有名人
かつての「ジョージ・ソロス」のパートナーである「ジム・ロジャース」が商品相場を取り扱う有名人です。日本では「リーマンショック」前、もっというなればアメリカの世界同時多発テロ後に出された「大商品の時代」がベストセラーになりました。
これは、商品相場の本質を表す本であり、基本的には商品は「ドルペッグ制」になります。
すなわち、商品はドルの価値が上昇すると、下落し、逆にドルの価値が下落すると商品価格が上昇します。最近では、あるファンドをクビになった世界的有名なファンドマネージャーがこれからは「インフレ」になると明言をしましたが、何も彼はわかっていません。
アメリカの経済復活を果たした今、ドルの価値が上昇しているということは暗黙の商品価格の下落を意味します。
すなわち、ドルが上昇している時代に「インフレ」の可能性は非常に低いのであり、そんなことをいうから彼は自分が創業であるファンドをクビになったのだというのが、金融界の常識になります。
つまり、原油が今後も下落する可能性は非常に高く、それに伴いロシア経済がまずいという事にも繋がります。