国慶節は、中国の建国を祝う祝日です。10月1日が国慶節の日となっています。
中華人民共和国成立宣言を祝う
国慶節が10月1日とされているのは、中華人民共和国の成立が宣言された日だからです。
1949年10月1日に毛沢東が天安門広場にて中華人民共和国の成立を宣言しました。毛沢東はそのため「建国の父」などと呼ばれています。中国の通貨である人民元の紙幣には、毛沢東の肖像が描かれています。
このことからも、中国が建国の歴史を大切にしていることがわかります。ただ、建国を祝う際に対外的に強硬な発言が見られるなどする可能性があり、周辺諸国は一定の警戒をする必要があります。
お祝いムードで景気が盛り上がることも
中国の祝日は日本の祝日よりもお祝いムードが高まる傾向があります。そのため、消費が喚起されるなどして景気が盛り上がる場合もあります。
中国人の消費意欲の高まりは国内のみならず、日本へも波及してくることがあります。中国人が「爆買い」と呼ばれるまとめ買いをすることによって、日本の医薬品産業や小売り産業などが潤っています。
中国の通貨である人民元は長期的にみて緩やかな上昇傾向を示していることから、中国人が国外で消費しやすくなっていることも、爆買いにとって追い風になっています。
国慶節の際にも多くの中国人が日本を訪れ、家電製品や化粧品、医薬品などを大量に購入していくことが期待されます。
また、10月1日は秋に当たり日本の多くの地域が過ごしやすい気候になることから、モノの購入のほかにも観光目的で日本各地を訪れてもらえる可能性があります。