順張りと逆張りは、正反対の用語です。順張りは相場の動きがそのまま継続すると考えた投資の仕方です。価格が上がっているときに買いを入れる取引が代表的です。
一方、逆張りは相場の動きが逆行すると考える投資の仕方です。価格が下がってきているときに買いを入れるのが、逆張りの例です。
順張りのメリット・デメリット
順張りのメリットとしては、すでに起こっている値動きに後乗りする形になるので、市場参加者の考えを素直にくみ取ることになり、安心感がある点が挙げられます。順張りでは、直近の市場参加者の意向を反映した投資をすることになります。
いっぽう、デメリットとしては、相場が転換点に差し掛かっているシグナルを見逃してしまった場合に、高値づかみする形となってしまい、損失につながる可能性があります。
逆張りのメリット・デメリット
逆張りは、相場の動きの逆行を予測した投資であることから、予測が当たった場合には、利益を上げやすいです。
また、購入価格が低い水準なので、投資可能な資金量が少ない場合でも、逆張り投資だと多くの投資商品を購入しやすくなります。
ただし、資金が少額しかないことだけを理由に逆張り投資をすることは望ましくありません。資金が少ないことは自分個人の都合に過ぎず、相場の変動には何ら影響がないからです。
あくまでも、市場を分析した結果として逆張り投資をするなら、少額で済むという考え方です。
いっぽう、逆張り投資をする場合には、それまでに相場が下落して着た理由を丁寧に把握することが望ましいです。
相場が下がったことに長期的な要因があるのならば、下げ止まりを確認してから投資しないと、ズルズルと相場が下がり続け、損失が膨らんでしまいかねないからです。