ジャンク債とは、元本や利息が支払われない可能性が高い債券です。ジャンクとは、英語で「ごみくず、がらくた」といった意味の単語です。
ハイリスク・ハイリターンの債券
ジャンク債は、貸し手の返済能力に問題がある債券です。したがって、満期まで保有していても元本が返ってこなかったり、途中で支払われるべき利息が受け取れなかったりする可能性があります。
つまり、ジャンク債はリスクの高い投資商品といえます。いっぽう、リスクが高い分、リターンも高めとなる傾向があります。
そのため、ハイリスク・ハイリターンの投資をしたい人に取っては、ジャンク債は投資先の1つとして検討することができます。
さすがに1つのジャンク債だけを購入すると債務不履行が生じた際の打撃が多くなりすぎますが、複数の異なるジャンク債を組み合わせて保有していれば、元本が回収できないものがあっても、高い利回りを得られる他のジャンク債でカバーし、トータルで比較的高いリターンを得られる可能性があります。
金融危機の原因になることも
ジャンク債は、ハイリスクであるがゆえに、不景気になった際には一気にデフォルトすることがあります。
また、ジャンク債がデフォルトすると、ジャンク債を多く組み込んでいた投資信託などが運用できなくなる可能性があります。
その結果、巨額の損失を被った金融機関が破たんに追い込まれるリスクがあります。こうなると、世界的な金融域が引き起こされかねません。ジャンク債は世界の金融市場全体を考えても、高いリスクを持った勝因であることがわかります。