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JGBとはJapanese Government Bondを略したもので日本国債のことをこう呼んでいます。
つい最近まではJGBと呼ぶ日本人投資家はいませんでしたが、海外の投資家においてこの名称が定着するようになってから国内でもJGBと頻繁に呼ばれるようになっているのです。
国内法では財政法が国債の発行に係わる直接法で、基本的には建設国債以外は発行できないのが国内における国債であったのですが、時限立法的に国の赤字を補うために発行されているのがお馴染みの赤字国債であり、すでに国債発行残高は1000兆円に達しており、安倍政権になってからは、赤字国債依存度を減らす勢いは全く見られなくなってしまっています。
その一方で日銀は2013年4月から未曾有の金融緩和に踏み切っており、国債の買取を進めていることから国債は市場に出回らなくなり、異例の低金利が維持されるようになっているのです。
景気優先か財政再建を優先させるべきかという問題は常に日本の国債発行につき惑う課題となっていますが、歳出の膨張を抑制しプライマリーバランスを改善することができない、いわゆるコントロール不能の状態に陥ったことが金融市場に露見した場合にはJGBの金利が上昇しはじめることも考えられ、実は大きなリスクを抱える状況を迎えているといえます。
FXの視点で見た場合には国債金利が上昇すれば円買いに動くことも予想されるため、結果として円高に戻ってくることも考えられますし、逆に政治的、経済的リスクから大幅に株が下がり、ドル高が進行する日本売りに陥ることも考えられ、かなりクリティカルな状況に直面しているともいえます。
