ジャクソンホール会議は、米国ワイオミング州ジャクソンホールで毎年8月の後半に開催される経済シンポジウムのことをいいます。
米国の連邦準備銀行のひとつであるカンザスシティ連銀が主催で、FRBの主要メンバーが出席する上、ECBの総裁や日銀の総裁などが出席すりこともあるため、このタイミングを基点として秋からの金融政策のアウトラインを示唆することもあることから非常に注目があつまるイベントとなっています。
また開催時期が夏の終わりであることからいよいよ相場が再スタートをはかる時期ともオーバーラップしており、各国の中央銀行総裁が講演で何の話をするのかにもとも注目が集まります。
過去にもバーナンキ前FRB議長がQEを示唆して相場がスタート
すでに過去の人物となっていますがバーナンキ前FRB議長もこのジャクソンホールで量的緩和を示唆したことがあり、そこから相場は大きく動いた経緯があります。
2017年についてはECBドラギ総裁が3年ぶりに出席予定であり、このタイミングからECBの量的金融緩和巻き戻しになんらかの示唆があることも期待されている状況となっています。
イエレン議長は来年2月に退任となれば今回が最後の出席となりことからこの秋以降の動きを示唆するかどうかに注目が集まります。
先進国の中央銀行の要人は米国MITの出身者が多く、フィッシャーFRB副議長がMITの指導教官であったといったかなり近しい関係もあることから、ジャクソンホールで情報交換が行われることにより中銀の流れが変わるということも期待されており、毎回見逃せないイベントとなっています。