委託介入は自国の通貨に他国から為替による介入を行うことを言います。外国為替相場に対して影響を与えることが目的の売買取引です。この委託介入が行われることで変動の激しかった相場が安定、またはその逆となることもあります。
そのためFXを行う上では委託介入の行われる可能性やタイミングを計っておくことも大切となります。
3種類の介入
市場介入には単独介入、協調介入、そして委託介入3種類があります。
単独介入というのは中央銀行が単独で行う介入のことであり、協調介入は多くの中央銀行が連携して行う介入です。
例えば円売りドル買いでの協調介入ケースでは、まず日銀が日本市場でドル買い介入します。そしてその後に「ECB」が、さらにNY連銀がそれぞれの市場でドル買い介入をします。
協調介入の場合、各銀行は自己資金によって取引を行います。単独介入と比べて協調介入を行うほうが市場に対しての影響も大きくなり、また為替レートが大きく動く場合があります。しかし協調介入の場合、各国の「中央銀行」の意思統一が必要です。
為替レートにも影響
単独介入や協調介入に対して委託介入は、中央銀行が直接介入することはなく他国の中央銀行に依頼して行います。日本市場の場合は日銀が直接的に介入を行いますが、他国での市場介入の場合は委託をして介入することもあります。
「ニューヨーク市場」の介入であれば、日銀がNY連銀に資金を提供してNY連銀が介入を行います。介入の効果ですが、協調介入が市場での効果が高く、委託、単独の順になります。これら介入により、為替レートに影響がおよびますので注意しておく必要があります。