インデックスとは、「指数」のことです。たとえば、株式市場に関するインデックスとしては、日本のTOPIXや日経平均株価のほか、アメリカのダウ平均やドイツのDAXなどがあります。
インデックスは相場全体の動きをとらえやすい
インデックスは、相場全体の動きを幅広くとらえるのに適しています。したがって、個別の資産や銘柄の動きを分析する時間的余裕がない場合、インデックスの動きを把握しておくことで、関心のある地域や市場の大まかな動きをつかむことができます。
また、国内外の重要なインデックスは、日々経済ニュースなどで報じられており、多くの人々が身近に触れています。したがって、「知っていて当たり前」の状態であり、インデックスを把握しておくことは様々な投資をする上では不可欠だといえます。
インデックスに少数の銘柄が大きく寄与するケースがある
インデックスは全体の動きをとらえてはいますが、人為的に作成している指標である以上、偏りが出てしまうこともあります。
たとえば、日本を代表する株式指数の1つに日経平均株価があります。日経平均株価は、東京証券取引所第1部に上場する銘柄のうち、225銘柄の株価の平均をとって算出されます。この方式だと、株価が高めになっている銘柄の変動が、インデックスに反映されやすくなります。
そのため、225銘柄のうち、下落している銘柄数のほうが多いのにもかかわらず、株価が高めの銘柄が上昇していることにより。インデックスとしてはプラスになるなどといったケースがあり得ます。インデックスを利用する際には、個別の動きに過度に左右されていないかをチェックすることが必要です。