IMFとは国際通貨基金のことで、第二次世界大戦後に設立された国際金融機関です。
この組織の主な業務としては世界的な貿易拡大を促進し、為替の安定をはかり、加盟国の国際収支不均衡を是正するため資金提供を行うなどとなっています。
またこの組織は主要国各国の経済状況のレポートや世界経済見通しを公表することでも有名です。
IMFには加盟国が出資して基金を作り、通貨危機や経済危機を未然に防ぐなどの措置もとれるようになっています。
本来は発展途上国などへの支援が中心ですが、近年では欧州にも深く関与するようになっており、先進国がお世話になることも多くなってきているところが以前と様相を異にする部分でもあります。
出資比率が高い日本だが発言権は・・
本来世界的には中立的存在ですが、米国の影響が大きな組織でもあり、必ずしもニュートラルな立ち位置の組織ではないことも指摘されています。
最近では日本の消費税に関して調査を行った結果、最低でも15%以上のさらなる税率引き上げが必要といった提言を発表して話題になりました。
日本のIMFへの出資比率は米国に次いで2位の6.5%程度を維持しています。それなりのポストも与えられているものの、依然として大きな発言権があるわけではなく、資金の拠出額が毎回多いだけで微妙な位置関係となっています。