新規に行う指値注文や逆指値注文を行うのと同時に、その注文が約定した時に有効となるような決済注文もついでに出しておくことができるのがIFD,イフダン注文ということになります。
イフダンとはIF Done、もし成立したらということで条件を設定できるようにしているものなのです。
1)指値+指値・注文
この場合現状レートが108円の時に、新規に108円でドル買い注文を設定しておき、指値がついたら110円で売りの注文を入れておくことになります。
2)指値+逆指値注文
この場合、現状レート109円近辺で、109円ジャストでドル買い注文をし、相場が下がって108円になったところでドル売りの逆指値注文を行うという設定になります。
この場合上昇したときには裁量で利益確定を行うことになります。
3)指値+OCO・注文
こちらは指値とOCO注文を組み合わせたものとなります。109円近辺を実勢レートの時に、109円ジャストで買いを入れます。OCO注文では110円で利食い決済の注文と108円で損切りの逆指値決済を入れておきます。
上に上昇すれば自動的に108円の損切りはキャンセルされ、110円にて利益確定となりますが、運悪く下方向に動いた場合には108円にて損切り決済が実行されることになります。ずっと相場を見ていなくても自動的に判断して決済をしてくれるという仕組みになります。
4)逆指値+指値・注文
こちらのケースは非常にシンプルです。108円が実勢レートのときに109円まで相場が上がった段階でドル円を購入する逆指値をおいて置き、さらにその価格が110円になったら利益確定のドル売り注文を指しておくというものです。
5)逆指値+逆指値・注文
この場合、109円近隣を実勢レートとしているときに、今よりも上の価格である110円で逆指値を利用して買い買い注文を入れます。決済は万が一その後相場が下がって108円に到達した時にさらに逆指値注文として損切りを行うというものです。
6)逆指値+OCO・注文
この場合、実勢レートが108円越え程度の状況のときに109円にてドル買いの指値注文をいれ、決済はOCO注文を利用し、110円で利食い売りの決済を設定、逆に相場が下がった場合には108円でドル売り逆指値注文を入れておき損切りを行うというものです。
このようにIFD注文ひとつでもかなり多角的な注文を行うことができるのです。
このIFDを利用したサービスが各社から登場しています。もっとも有名なのがマネースクエアジャパンのトラリピで、基本的にはこの機能を利用しながら1回の設定で反復して売買できるところに特許を取得しています。
またひまわり証券のエコトレFXでもループイフダンの機能を設定して半自動でこうした売買ができるようになっています。
アイネット証券にもループイフダン機能が搭載されており、15PIPSや30PIPSといった狭いPIPSに到達した時に決済をする機能を搭載しているのです。
このIFDは決してシストレといったハイテク機能ではありませんが、内容が判り易く設定がし易いため、FX市場では非常に注目される仕組みとなってきているのです。