IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)は、第一次石油ショック後に当時のアメリカの国務長官、キッシンジャーの提唱によって設立された国際エネルギー機関になります。
IEAの意義
第一次オイルショックによって先進国のエネルギー依存が中東諸国に頼っていることが鮮明になり、同時にエネルギー価格の上下動によって経済活動がかなり振幅することが明白になりました。
そこで国際的に石油ショックのような危機時に各国が連携し合うことによってエネルギー価格の変動をできるだけ抑えることを目的に、この機関がOECD、経済協力開発機構の中に発足しました。
OPEC
逆に、石油ショックが起こった経緯は、産油国が欧米などの先進国に買いたたかれ、経済が成り立たなくなったために生産調整などをする機関になります。
ですからOPECは生産側の調整機関、IEAは消費国側の調整機関と理解すればいいと思います。
わかりくい略称
IEAは国際エネルギー機関になりますが、逆に原油相場やその製品相場を知るうえではEIAの統計も重視をされます。EIAはアメリカエネルギー省のことで、毎週アメリカのエネルギー事情の統計を発表しています。
また、IEAも四半期ごとに国際的なエネルギー需給を発表しており非常に勘違いしやすい国際機関になります。このIEAの四半期統計は石油の需給に関してのものが多く、これが世界成長のカギを握っているといっても過言ではありません。
つまりこのIEAの発表は、FXにも重要なものとなります。