グリーンシート相場とは、非上場株式が取引される相場です。
日本証券業協会が運営する相場
グリーンシート相場は、日本証券業協会が運営しています。株式市場として良く知られている東京証券取引所の第1部や第2部、マザーズ、JASDAQなどは、日本証券業協会ではなく、大証と東証が合併してできた日本取引所グループによって運営されています。
1997年にスタートしたグリーンシート相場ですが、2018年に廃止される予定となっており、20年余りの歴史で幕を閉じることとなります。
非上場の銘柄を売買する相場
株式を一般個人が売買するには、投資対象としたい株式が上場していることが必要です。ところが、各証券市場はそれぞれ上場基準を定めており、基準をクリアしない銘柄は上場できません。
その結果、企業側が株式を市場に流通される意図を持ち、流通する株式を売買したいと考える投資家が一定数存在する場合でも、株式上場できないケースがあります。こうしたケースにおいて、投資家が関心のある株式を売買できるよう、グリーンシート相場が形成されています。
もっとも、上場基準を満たしていない銘柄が上場することから、流動性が低いなどの問題が生じる可能性があります。そのため、グリーンシート相場で株式に投資する場合には、リスクを慎重に見極める必要があります。売買可能な銘柄数は20銘柄程度とそれほど多くありませんが、関心のある企業がグリーンシート相場で売買できる場合には、リスクを見極めたうえで投資をしてみることも選択肢の1つです。