ゴールデンクロスとは、短期の「移動平均線」が上昇し、長期の移動平均線と交差して上方向に突き抜けたポイントを指します。
このタイミングが「買いのシグナル」となります。元々、米国で使われ始めた言葉であり、「幸運をもたらしてくれる絶好のタイミング」ということから、ゴールデンクロスと呼んでいるようです。
ゴールデンクロスは、移動平均線を利用する、あらゆる投資案件で利用される言葉となっております。そもそもの定義が、短期の移動平均線が長期を突き抜ける。つまりクロスするだけですので、1分足でみるのと1時間足、日足、週足で見るのとでは、その精度が異なることになります。日足や週足など、長い時間足で確認する方が精度は高くなりますが、その分シグナルの判断が遅くなります。
また、取引チャンスが少ないなどのデメリットもあります。
逆に、1分足などの短い足では、取引回数が多くシグナルが早く出ますが、ダマシが多くなる傾向にあります。
逆サインになるケースも多い
また、このシグナルを買いのポイントとして使用する個人投資家が多いため、一旦ゴールデンクロスが出ると買いのポジションをつくる投資家が多くなり、それ自体がだましを誘発することもあります。
つまり、ファンドなど大口の投資家にとっては、逆サイン(売り)として見られているケースもあるということです。
ですから、単にゴールデンクロスだけを使って、相場で安定した成績を残せるとは言い難く、慎重な売買が求められます。