外需とは、「外国による需要」を短縮した言葉です。
内需に対応する言葉
外需の対義語として「内需」があります。内需とは、国内の需要を指します。
経済が成長する場合には、内需の成長による場合と、外需に依存している場合があります。もちろん、内需の成長と外需の恩恵を同時に受けて経済成長する場合もあります。
内需の成長には、インフラの整備や人口の増加などの要因が必要です。したがって、ある程度、成長の下地が準備される必要があります。
いっぽう、外需は、戦争などにより急激に伸びる場合があります。そのため、国内の経済基盤が十分に整っていない段階でも、外需の恩恵によって経済成長が達成されることがあります。
しかし、外需に過度に依存して成長しているだけでは、安定的な成長につなげることが難しくなります。外需の恩恵を受けて成長している間に、内需の拡大にも努める必要があります。
人口停滞、人口減少国では外需に期待
人口が停滞したり減少したりする国では、内需の増加には限界があります。少子高齢化が進み、お金を貯蓄に回す人が増えれば、より一層内需の拡大は難しくなります。
こうした国々では、経済成長を達成するために、発展著しい周辺国などの需要拡大によって内需の落ち込みをカバーしようとする場合があります。
日本や西ヨーロッパ諸国をはじめとする先進諸国が、少子高齢化・人口減少問題を抱えている中、BRICS諸国などが発展してきており、先進諸国の経済が新興国の外需に依存する度合いが高まることが予想されます。