G7は先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議のことをいいます。
1998年にロシアが仲間入りして先進8カ国・G8になりましたが、直近のウクライナ侵攻への制裁から現在ロシアははずされた状態で、米・英・独・伊・仏・日・加の七カ国の財務相会議となっています。
今後G20と呼ばれる新興国を入れた会議の場も含めてロシアの扱いがどうなっていくかが大きな争点となりつつあります。
G7の機能が低下しつつある
G7の席上で話し合うべき問題は経済だけに係わらず、人口、環境、資源といったグローバルな問題にシフトしつつあります。
先進7カ国だけが話しあって決められる物事というものが、近年極めて少なくなっていることもあり、G7の機能が低下しつつあることだけは間違いありません。
また、成熟した先進各国はすでにインフレが起き難くなってきており、日本が経験したデフレのリスクを殆どの国が抱え始めていることから、先進国間だけは経済の停滞問題も解決がつかない状況が色濃くなってきているのです。
地球温暖化の防止など先進国が率先して行わなければならない問題以外については、世界各国地域のグループ化の中での話し合いがより全面にでてくることも予想され、この舵取りはかなり難しい局面に入ってきているといえます。