G20とは、主要先進国に加えて、経済規模の大きい新興国などを加えたグループです。20か国で構成されていることから、G20と呼ばれています。
BRICS諸国がすべて含まれる
G7は先進国のみが構成しているのに対し、G20には新興国が多数含まれています。
具体的な構成国としては、BRICS諸国とされるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国が含まれています。
これらの国々は、アメリカの利上げなどで経済状態が不安定化することもあるものの、経済成長が著しい新興国といえます。
そのため、世界的な経済問題について議論する際には、G7ではなくG20の場を活用したほうが、新興国の意見を踏まえやすくなります。
実際、世界全体のGDPに占める新興諸国の割合は年々増加しています。そのため、G20のように新興国を多く含めて国際的な議論を行う意義が高まっています。
参加国が多すぎて意見がまとまりづらいことも
G7では参加国が7か国であり、いずれも主要先進国です。そのため、各国の思惑から様々な意見が出された場合でも、比較的意見をまとめやすいといえます。
これに対してG20ではそもそも参加国が20か国と多いです。加えて、G20に参加している国には、G7に含まれる主要先進国のほか、経済成長著しい中国や、中東の産油国であるサウジアラビアなど、地域や経済事情が異なる国が多くあります。
したがって、特に国際的に重要な問題を議論する際には、合意形成が難しくなりがちです。このように、G20ではさまざまな国を交えて議論できるメリットがある反面、意見のまとまりがつきにくいという難点があります。