FOMCとは(Federal Open Market Committee)の略で、米国における金融政策の最高意思決定機関のことをいいます。
年間8回、ほぼ6週間おきに開催されるのがこの会議で、最終日に声明文が発表され、その後にFRB議長の記者会見が開催されることもあります。
この声明では、経済や雇用、景気の動向に対する連邦準備制度理事会の見解と見通しとともに、それをもとにした政策金利の決定も行われ、世界的に金融市場で大きく注目されるイベントとなっています。
金利の上昇はいつか?
2008年のリーマンショック以降、Fed(連邦準備制度)はFOMCにおいて三度のこれまでにない規模の量的金融緩和を実施してきましたが、2013年5月23日に当時のバーナンキ議長がQEの終焉を発表しました。
2014年に入ってからはテーパリング(量的金融緩和の縮小)をスタートさせ10月にはこれも終了する見通しとなったため、2015年以降どこで金利が上昇するのかが目下のところ金融市場のもっとも大きな関心となっています。
ただ、過去5年間におよぶQEの結果Fedのポートフォーリオは日本円にして400兆円を超えるレベルにまで拡大しており、この資産圧縮がないままに金利上昇が果たして可能なのかどうかも大きな議論のポイントとなっています。
イエレン氏が女性初のFRB議長に!
2013年に女性として初のFRB議長に就任したのがジャネット・イエレン氏です。
イエレン氏は、労働問題の専門家でもあります。
これまで米国雇用統計の非農業者部門雇用者数の推移や失業率だけでなく、労働参加率や長期失業者の割合、求人率の指標をベンチマークとして金融政策を決定してくことを表明し、注目を集めています。