インターバンクディーラーとは、インターバンク市場(銀行間市場)で取引を行うディーラーのことです。
大きな取引をスピーディーに行う
インターバンク市場では、銀行間の取引が行われるため、移動する金額が大きい傾向があります。したがって、インターバンク市場では、巨額の取引が可能です。
インターバンクディーラーは、日々巨額の資金を動かしています。動かしている資金の大きさゆえ、利益や損失も大量に発生することがあります。
つまり、ハイリスク・ハイリターンの取引を行っているといえます。また、スピーディーに取引を行う必要があります。通常の市場と比べると、インターバンク市場では資金の流れが速いからです。
取引に規制がある
インターバンクディーラーは、扱う資金量が大きいことから、取引に一定の規制があります。規制を設けることによって、インターバンク市場で実態とかけ離れたレートが実現することを防いでいます。
また、金融庁に対して、取引状況を報告する必要もあります。大きな取引ができ、利益獲得チャンスが広がってはいるものの、それ相応の手間をかけなければなりません。
銀行の持ち高調整から利益を得る
銀行は為替取引において売買のうちいずれか一方の持ち高だけが膨らみすぎないように調整します。片方だけに持ち高が偏ると、銀行のリスクが高くなってしまうからです。
この調整が行われる場が、インターバンク市場です。インターバンク市場は銀行のリスクを安定化させるのに役立っています。このインターバンク市場でのレート変動から、インターバンクディーラーは利益を得ているのです。