デフォルトとは、債務不履行を意味します。借りたお金そのものや利息が返せなくなることを言います。
厳密には、返すのが遅れることもデフォルトに含まれますが、一般的には、借りたお金や利息を全額支払うことが不可能になることをデフォルトといいます。
企業はデフォルトすると破たんへ
企業が、社債などを発行して得た資金を返せなくなった場合、破たんに向かいます。借金を返せなくなっていることが問題になることは言うまでもありませんが、他企業との取引も難しくなってしまいます。
取引先企業も利益を追及している以上、お金をきちんと支払えなくなっている企業とは取引をすべきではないと考えるからです。
したがって、企業は日々の資金の流れに注意し、デフォルトを起こさないようにしなければなりません。
国や地方自治体がデフォルトする事例も
企業のみならず、国や地方自治体がデフォルトを起こすことがあります。
例えば、2001年にはアルゼンチンの国債がデフォルトしました。新興国では、為替レートの変動などで急激に財政状態が悪化することがあり、徴税システムが十分に整備されていないことも相まって、国債のデフォルトが起こりやすい傾向があります。
ただし、先進国の中でも、日本は国債発行額が膨らんでいることから、デフォルトに向かっているという見方もあります。
とはいえ、格付けの点から見れば、日本国債はまだ安全資産だとみなされていることがわかります。格付けとは、債券を発行した組織の財務面の安定性を評価したものです。
粉飾決算発覚に端を発する債務問題を抱えるギリシャをはじめ、複数の国の国債が、「投資不適格」とされる格付けになっています。デフォルトリスクを判断する際には、格付けを1つの参考指標として活用できますが、デフォルトにつながる情報が広く伝わってから、急に格付けが大きく引き下げられることがあるので、過信は禁物です。