ディーラーというのは、金融機関のマーケット部門に属する取り扱い担当者のことです。
銀行の場合ですと為替のディーラーもいますが「債券」のディーラーも存在するため、
「ディーラー=全ての為替を扱う人」というわけではありません。
したがってFXを担当する人間は「為替ディーラー」と呼ばれています。この為替ディーラーには、顧客からのオーダーを扱いながら自社の利益も確保していくカバー取引の担当者もいれば、自社の収益を上げるための自己取引を担当する人間も存在します。
カスタマーディーリングは、顧客からの注文を捌いていくことになりますが、その中で自社にもしっかりとした利益を確保することが重要になってきます。
また自己ディーリングは、まったく顧客とは関係なく自行で利益を上げるためにやるものですから、この二つの業務は同じ銀行といえどもかなり性格の違うものになってくるのです。
まとめますと、為替ディーラーには、
・銀行間の取引を行う「インターバンクディーラー」
・顧客との取引を行う「カスタマーディーラー」
・自己売買取引に専念する「プロプライアトリーディーラー」
これら三種類の役割をもった人達が働いていることになるのです。一口に為替ディーラーといっても、この中のどの業務を行っていたかにより、詳細の知見は異なってくるという事になります。