アレクシス・ツィプラスは2015年1月にギ就任したギリシャの首相になります。
日本の報道では「チプラス首相」と言う呼び名で報道されることが多いようです。
生い立ちと経歴
ツィプラスは、ギリシャ移民3世になります。アテネ生まれの40歳。17歳でギリシャ共産党青年団に入団をし、テレビ討論に出演をして極左高校生活動家として名を馳せます。大学は、国立アテネ工科大学を卒業後後に土木工学と都市計画を大学院で学びました。
2006年にギリシャ市長選挙に初出馬しましたが落選。その3年後の、2009年のギリシャ議会総選挙に立候補して初当選。すぐさまに急進左派連合、SYRIZAの党首になりました。
2012年6月の選挙で第二党へと躍進させて、2015年1月の選挙後に首相に就任をしました。
アレクシス・ツィプラスの信条
ギリシャではキリスト教が教義のひとつであり、ギリシャ正教への入信が一般的になりますが、ツィプラスは無神論者になります。ギリシャ史上始めて首相就任時にギリシャ正教式に宣誓は行わなかった事が話題となりました。
また、彼の主張は「トロイカのいいなりになって緊縮財政を受け入れることはギリシャには受け入れられない」と主張をして当選した経緯があります。
交友関係は?
政治家になったきっかけは、投資家「ジョージ・ソロス」の存在が関係しています。ソロスの援助により立候補、そして当選したことが大きく、ソロスとの出会いがアレクシス・ツィプラスのターニングポイントになっています。そのほか、ローマ法王、プーチン首相とも交友関係があります。
ツィプラス政権の今後の予想
日本でも共産党や左派勢力が強くなるときがあります。日本では、戦後、東西冷戦の最中ということもあり、アカ狩りと呼ばれる共産主義者や左派の逮捕などがありました。
この時代というのは朝鮮特需後になって不景気の真っただ中になります。ソビエト連邦が成立したのも、結局は民衆が食えなかったことにあると思います。北朝鮮にしても、戦後、日本人が自由、平等と謳って多くの日本人が渡航したのが社会主義への憧れからです。
また、昨今ではより左寄りの発想をもった「民主党」も結局は日本の不景気拡大が原因で支持を伸ばしました。
このように、景気が縮小場面や後退局面においても歴史をみても、左派や共産主義が民主主義によって選ばれる傾向にあります。しかし、結局、好景気時には自由主義に大衆の意見は傾きがちになります。ツィプラスが、日本の民主党と同じ道を辿る事になるのか?ギリシャのデフォルト問題など、問題は山積みでありその舵取りに注目されます。