2010/10/24のドル円相場は、1$=81.25円と2010年の最安値をつけでしました。
1995年4月の史上最安値1$=79.75円まで、あと少しというところまできていたのです。2008年9月には1$=105円だった為替相場が、たったの2年ほどで20円以上も下降してしまったことになります。ここまで暴落してしまった原因は一体なんでしょうか?
きっかけはサブプライムローン問題
ドル円相場が暴落してしまった原因はサブプライムローン問題です。2007年にサブプライムローン問題が発覚したことで、徐々にドル売り円買いが進み、円高へと移行し始めたのです。そして決め手となったのが2008年9月のリーマンショック。
158年の歴史をもつ、アメリカ第4位の証券会社リーマンブラザーズが、サブプライムローン問題の影響で破綻してしまいました。このことが原因で円高が加速し、たったの2年ほどで20円以上も暴落してしまったのです。下落は止まらず、2011年10月31日には1$=75.54円という市場最安値をつけました。
9~10月には暴落がおきやすい
ここまで何か気づいたことがないでしょうか?2010/10/24のドル円相場は2010年の最安値、2008年9月のリーマンショック、2011年10月31日のドル円相場の市場最安値。そう、9~10月には暴落がおきやすいのです。これは為替市場では有名なアノマリー(理由は分からないけどなぜかそうなりやすい法則)です。
9月や10月には、なぜが暴落しやすいというのがあります。過去にも、世界大恐慌の原因である1929年10月24日の株価大暴落や、1日でドル円レートが約20円下落した「プラザ合意」が1985年9月に起きました。
さらに、1日の株価下落率が最大だったブラックマンデーも1987年の10月19日です。奇妙なことに大きな暴落が起きるのは9~10月に集中しているのです。サブプライムローン問題をきっかけとした円高は、リーマンショックで加速し、2010/10/24には1$=81.25円と2010年の最安値をつけました。9~10月には暴落がおきやすいという傾向があるため、暴落とは行かないまでもこの影響を受けたのかもしれません。