私がFXを始めたのは大学生の頃でした。経済学を専攻していたこともあり、為替など経済の勉強になると思い、FXを始めてみました。
もちろんやるからには勝つつもりでやっており、あわよくば将来の収入源になるのではないかと期待していました。
学生時代は卒業するまで2年間トレードをしていましたが、結果的にほとんど勝てず、アルバイトで稼いだ給料を溶かしてしまうという状況が続いてしまいました。
学生時代に失った金額はトータルで20万円ほど。大きな痛手となりました。もう少し慎重にやっていれば・・・、取引金額を抑えていれば・・・と後悔したのを覚えています。
現在のトレードはというと、取引頻度は減少したものの、FX取引は行っています。損切を改善したことによって学生時代に比べると、大きく負けることは少なくなりました。しかし、それでも勝てるまでには至っておりません。
今回紹介するFX手法は私が行ってきた取引の中では比較的良好な成績を残したものです。このFX手法を始めたきっかけは学生時代にFXの勉強をしていたときで、為替相場は同じ方向に長期間動く傾向があるという情報を手に入れたからです。
相場が動いている方向に向かってひたすらエントリーすれば、勝てるだろうと思いました。当時はアベノミクスの全盛期で、ドル円が急速に上昇していました。そこで、上昇相場に合わせてひたすらドル円を買えばよいのではないかと考えたのでした。
手法概要
手法名 | シンプルな押し目買い手法 | ||
---|---|---|---|
開発者 | wwwさん | ||
勝てる? | 勝てない | ||
取引スタイル | スキャルピング、デイトレード | ||
時間足 | 5分足 | ||
通貨ペア | 米ドル円 | ||
分析手法 | ローソク足、トレンドライン | ||
その他選択項目 | 順張り | ||
取引市場 | 東京市場 | ポジション保有時間 | 5分 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 50回 | |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 成行、逆指値 |
勝率 | 40% | 損益レシオ | R-1 |
平均利益 | +6pips | 平均損失 | -5pips |
エントリー詳細
FX取引を行うのは東京相場。ドル円が「円安方向」に動いている時を狙います。円高方向に動いているときに比べると、値が上がったり下がったりしながらじわじわと値動きするのが特徴と言われています。
そのため、トレードが成功すれば取引1回当たりの利益が大きくなると考えられます。 また、日経平均と為替相場は連動することが多いので、日経平均が上昇しているときにエントリーポイントを探っていきます。
チャートはとても簡単なもので、ローソク足と水平線、トレンドラインを引くだけです。基本的には5分足を見てエントリーポイントを探ります。
もちろん、事前に1時間足や日足などで、中長期の流れを知っておくことも大切です。また、ニュースや指標なども事前にチェックしておいて、ファンダメンタルズも把握しておきます。
・エントリーの流れ
1.株式市場の動きを見ながらその日の相場の流れをチェックする
2.ドル円のチャートを開いて日足と1時間足を確認する
3.5分足のチャートを見て、トレンドライン、水平線を引く
4.上昇相場を判断する
・レンジ相場からのブレイクアウトした後、2回以上安値を切り上げているとき
・下降トレンドのトレンドラインを割った後、2回以上安値を切り上げているとき
5.上昇相場での押し目を狙っていく
画像の緑で囲った場所がこの手法のエントリーポイントです。
目安としてはトレンドラインにタッチしたところです。タッチして反発し、トレンドラインから離れればエントリーします。トレンドラインを割った場合でも、ローソク足の下ヒゲ陽線、あるいは下ヒゲ陰線が出ていれば、反発が強いと考えられるのでエントリーします。
上昇トレンドにあるときは、下降トレンドにあるときに比べて、波を打つように値動きするのが特徴です。そのため、短期的な上昇に焦ってエントリーしてしまうといわゆる高値掴みをしてしまい、エントリー後に値下がりしてしまうことがあります。
もちろん、強い上昇相場では再び値上がりして損失を取り戻せることが多いのですが、そうでなければそのままトレンドが転換してしまい、大きな損失につながりかねません。
そのため、必ず一旦上昇が落ち着いた地点の押し目を狙うようにします。経験上、2度目~4度目にトレンドラインがタッチしたときが確実に値上がりすることが多かったです。
1度目の押し目だと上昇トレンドが確実に発生しているとは言えず、そのまま値下がりしてしまうかこともあり、損失を出してしまう可能性が高くなります。
また、値上がりしたとしても高値を更新できない場合も多く、利益を増やすことができません。ただし指標発表後など、明らかに強いトレンドが発生していると判断できる状況の時には、1度目や5度目以降でもエントリーしてもよいでしょう。
損切りと利益確定
FXで勝つための格言として言われているのが、「損小利大」です。
決済時にいかに損失を小さくして、利益を大きくするかがトータルで勝つためのポイントとなります。
それを実現するためには損切を徹底することです。押し目買いでエントリーして、値下げが始まったらすぐに損切の決済をしてしまいます。
私の場合は、この損切が苦手で学生時代には大きな損失を抱える原因となりました。そのため、現在ではリスク回避のためにも、エントリー時に逆指値を同時注文で入れています。一方で利益が出たらやや長めにポジションを保有するようにします。
・決済の流れ
1.あらかじめ6pips(GMOクリック証券FXネオの最小値)の逆指値注文の設定をしておく
2.エントリー後、値動きを注視する
3.下がり始めたら逆指値注文を待たずに即損切を実行する(2~3pipsが目安)
4.上がり始めたらしばらく待つ
5.5~10pipsほど値が上昇したら利益確定の決済を行う
勝てなかった原因は損小利大取引ができなかったこと
この手法で行ったトレードはトータルでは勝てませんでした。しかし、逆張りやナンピンなどこれまで試してきた取引手法に比べれば、比較的手ごたえがありました。
改善のしようによっては今後、利益を生み出すトレードが行えるかもしれません。
最後にFXで勝てなかった原因を探っていきます。勝てなかった一番の原因は「損小利大」を実現できなかったことだと考えています。
つまり、損失と利益の大きさがそれほど変わらないことが勝てなかった要因ではないかと考えられます。損切は比較的早く行うため、どうしても勝率が下がってしまいます。
勝率が低くても、一度の利益が大きければ、トータルで利益を生み出すことが可能になります。しかし私の場合は利益確定売りのタイミングが早く、一度に得られる利益は小さいものでした。
実際、利益確定売りを行ってからも、値下がりすることなくさらに相場が上昇することも少なくありませんでした。値動きは規則的に波打っているわけではなく、値下がりしないまま一直線に上昇し続けることもあります。
特に強い上昇トレンドにあるときは、その傾向が顕著です。そのため、上昇トレンドの強さを見極めて、状況に応じた利益確定のポイントを見極められるようになれれば、トータルで勝てるようになるかも知れません。
そのためには、チャートのツールの使い方や、他のトレーダーが入れているストップロスの位置の見極め、ファンダメンタルズ分析などの精度を上げていく必要があるのではと感じています。