FX取引は経験がものをいうと言われています。巷には数多くのFX手法が紹介されています。
スキャルピングやデイトレード、あるいはスイングトレードといった時間軸によるFX手法。また、順張り逆張りなどエントリーポイントによるFX手法。トレンド系指標やオシレーター指標を使ったテクニカル分析によるFX手法。どれも参考になるものばかりです。
しかしFX取引で勝つためには「自分のFX手法を作ることが大事」と言われています。この理由を考えてみると、FX取引を行うのは自分自身だからです。
エントリーするタイミングや決済するタイミングというのは自分自身で行うため、人によって誤差が生じます。
ちょっとした癖や、経験、さらにはそのときの心理的状況によって同じFX手法を使っていても人によって勝てる人や勝てない人がいます。そのため「自分に合ったトレード手法を見つける」というのが大切になります。
私自身いろいろなFX手法を試して、自分に合ったトレード手法を探っていたのですが、しっかりと勝てるFX手法というのには未だに出会っていません。
今回は自分が試したFX手法の一つを紹介するとともに、なぜ勝てなかったのかを検証していきたいと思います。
FX手法概要
手法名 | レンジ相場FX手法 | ||
---|---|---|---|
開発者 | ウェストさん | ||
勝てる? | 勝てない | ||
取引スタイル | スキャルピング、デイトレード | ||
時間足 | 5分足 | ||
通貨ペア | 米ドル円、ユーロ円、ユーロ米ドル | ||
分析手法 | ローソク足、RSI、水平線 | ||
その他選択項目 | 逆張り | ||
取引市場 | 東京市場 | ポジション保有時間 | 15分 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 50回 | |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 成行 |
勝率 | 50% | 損益レシオ | R-1 |
平均利益 | +5pips | 平均損失 | -5pips |
エントリー詳細
私が試したFX手法は数多くあり、そのほとんどが失敗に終わっています。逆張りでリバウンドを狙うFX手法では大きな損失を出してしまうこともありました。今回紹介するFX手法は、その中では比較的良い結果が出たFX手法です。
良い結果と言っても期待していた結果ではなく、ほぼ利益は生まれないというものでした。
そのFX手法は「レンジ相場でコツコツと利益を積み重ねていく」というものです。まずこの取引を行うときは、あらかじめ経済指標の予定を確認しておき、大きな相場の変化がないと予想されるときです。
値動きが小さくても良いので、とにかく「安定した相場」を狙います。チャートは5分足に設定しておきます。スキャルピングやデイトレードといった短期売買であるため、スプレッドの狭いドル円、ユーロ円、ユーロドルの通貨ペアで取引を行います。
チャートにはレンジ相場でのレジスタンスラインとサポートラインを引いておきます。これらのライン上に値が来ればエントリーするという、レンジ相場を狙った極めて単純なFX手法です。画像で黄色い〇を囲んだ場所がエントリーポイントにあたります。買いでも売りでも入ることができます。
そのほか補助的な指標として買われすぎ、売られすぎの指標であるオシレーターのRSIを用います。私の場合は買われすぎのサインと言われているRSI・70パーセントと売られすぎのサインと言われているRSI・30パーセントを目安にエントリーしていました。
損切りと利益確定
FXにおいてまず考えなければならないは「損失を出さないこと」です。そのため損切をいかに上手く行うかが勝負のカギとなります。損小利大と言われるように損失を小さくできればトータルで勝てる可能性が高くなります。
このFX手法で損切ポイントはレジスタンスラインやサポートラインの外側に出た時です。例えば売りでエントリーしたとき、すなわちレジスタンスライン付近でエントリーしたときのことを考えてみましょう。予想が外れて値がレジスタンスラインの上方へ動いたとします。
そのときはすぐに損切の決済を行います。レンジ相場を抜けたときは大きく値動きすることが多いので、早めの決済が重要となります。
私の場合はエントリー時に逆指値注文を入れておきました。反対に利益確定の決済はじっくりと待って、利益を伸ばすのがよいと一般的には言われています。しかし人間の心理として、「利益確定は急いでしまう傾向がある」ようです。
実は私も例外ではなく、利益が出たら急いで売ってしまうことが何度もありました。このFX手法では、理想を言えばレジスタンスライン(サポートライン)でエントリーしてサポートライン(レジスタンスライン)で利益確定の決済を行うことです。
しかし、少しでも利益が出ると、早く利益を欲しいという思いが先行してしまい、焦ってすぐに決済してしまうことも多々ありました。
もちろん、利益が出てもすぐに値が戻ってしまうこともあるので状況に合わせて判断するのが望ましいですが、後で振り返ると待っておけば2倍、3倍の利益が出ていた時も珍しくなかったです。
その結果、平均利益が5pipsという小さなものになってしまいました。今思えば、指値注文を入れておくなどの対処ができたのではと後悔しています。
損小利大を実行できなかった
今回はレンジ相場でのFX手法について説明しました。色んなFX手法を試した中では手応えのある方だったのですが、さきほど説明したようにトータルでほとんど利益は出ませんでした。
自分なりのFX手法を見つけたにも関わらず、勝てないのは心理的なものが大きかったのではないかと思います。
結果としてFXの世界でよく言われている「損小利大」を実行することができませんでした。FXに勝つためには手法の確立に加えて、FXの基本をマスターしておく必要があるのではと感じました。
その点を改善すれば、今回紹介した「レンジ相場でコツコツと利益を積み重ねていく手法」で勝てるようになるかも知れません。