最近、システムトレードの広告をよく見かけますが、勝率7割だとか、本当かどうかは別として9割の勝率だの高い勝率を謳う商品だ目立っています。
もちろん、勝率が高いほどシステムの価値は高いということになるのですが、長いことFXトレードをやっていると「勝率だけでは勝てない」ということを痛いほど思い知らされます。
FXトレードで重要なのは、トレード手法の勝率というよりは、むしろ、そのトレード手法1回当たりの「期待値」です。
つまり、10連勝以上したところ11回目のトレードですべてを失ってしまうトレーダーは枚挙にいとまがないくらい存在しているということです。
このことを理解していないと、いつまでたっても勝率の高いシステムや聖杯を探し求めてしまうことになってしまいます。
ということで、個人的にはFXの手法はできるだけ”単純明快なもの”が良いと考えており、現在利用しているのはボリンジャーバンドで簡単なルールを設定して、ただひたすらにルールを守ってトレードすることを心掛けています。
FXで継続的に勝つために必要なのは、高い勝率のシステムではなくトレードルールを守ることだと信じています。
日足ボリンジャーバンドFX手法の概要
手法名 | 日足のボリンジャーバンドトレード | ||
---|---|---|---|
開発者 | ミスターGさん | ||
勝てる? | 勝てない | ||
取引スタイル | デイトレード、スイングトレード、長期保有 | ||
時間足 | 1時間足、4時間足、日足 | ||
通貨ペア | 米ドル円 | ||
分析手法 | ボリンジャーバンド | ||
その他選択項目 | 順張り | ||
取引市場 | オセアニア市場、東京市場、欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 日足の場合には1日~10日 |
FX業者 | DMM.com証券-外為オンライン | 月間取引頻度 | 1回以下 |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 成行 |
勝率 | 80% | 損益レシオ | R-3 |
平均利益 | +150pips | 平均損失 | -50pips |
エントリー詳細
チャートは、ボリンジャーバンドの日足を利用しています。あくまで副業としてのトレードですので、順張りでのみエントリーし、逆張りは現在は行っていません。逆張りについては、株式からFXに変更した当初に散々やられていますので、拒否反応を起こしてしまいます。
エントリーポイントは単純です。
「ボリンジャーバンドの中心線を日足の終値ベースで抜いたポイント」となります。
10日間以上ボリンジャーバンドの中心線を下回っていた終値が上抜いてきた場合には、そのまま上にトレンド発生する可能性が高まります。これは、下回っていた期間が長いほど良いです。
このようなケースではダマシが出ても再度上抜いてくる可能性が高くなります。
また、もう一つ重要なポイントとして「ボリンジャーバンドの各ラインの幅が上昇傾向」であれば、なおよしです。トレンドが発生するのであれば、ボリンジャーバンドの各ラインの幅は確実に広がっていくからです。
つまり、久々にボリンジャーバンドの中心線を終値ベースで上回ってきて、各ラインの幅は拡大傾向であればトレンド発生の可能性は高く、そのトレンドに乗っかろうというFX手法です。
私はドル円でのトレードとなりますが、日足以外でも4時間足との相性の非常に良いです。1時間足でももちろん有効ですが、ダマシは多くなりますので、その際には日足にトレンドが発生しているのか、あるいはレンジ相場なのかを確認することが重要です。
ボリンジャーバンドFX手法の損切りと利益確定
■損切り
損切りポイントは「ボリンジャーバンドの±1σラインを下回る(上回る)ポイント」が基本となります。
ただし、一旦上に抜いたボリンジャーバンド中心線を再び下回る(上回る)場合にも注意が必要で、相場の勢い次第では早めに損切りする準備をしておく必要があります。
■利益確定
このFX手法では、久々にボリンジャーバンドの中心線を終値ベースで抜いてくると、そのまま+2αラインまでFX相場が走る可能性が高いという傾向を利用していますので、原則的には想定通りにトレンドが発生した場合には、「+2σラインにタッチしたポイントが利益確定ポイント」となります。
特に、急騰した場合にはここが一旦天井となることが多くなります。ただし、長いこと下降トレンドにあった相場が上昇に転じた場合にはさらに上に向かうケースがほとんどですから、通常は+1σラインを抜いたところから同ラインを終値で下回らずに10日間以上は上昇する可能性が高くなります。
従って、まだ2~3日であれば”若いFX相場”と判断して良いですし、10日を超えているようであればトレンドの転換点が近づいていると考えなければなりません。
若い相場と判断してポジションを持ち続ける場合や買い増しする場合には、この+1σラインを下回ったポイントが利益確定ポイントとなります。
2017年相場でも好調のFX手法
日足ベースだとトレードチャンスは月に1回あるかどうかというFX手法となりますが、その分だけ勝率は高くなりますし、利益幅も大きくなります。
損切りポイントを徹底することで、このFX手法の1回当たりの期待値を高めることができますので、結果的には非常に効率の高いトレード手法となり「副業でFXトレードをやる場合に適している」と考えています。
とにかく、ボリンジャーバンドを使って「単純明快にエントリーチャンスが見つけられる」ことを目的としていますので、トレードチャンスは少ないものの分かりやすさというのがメリットとなります。
チャート画像を見ていただいても、今年のドル円は115円前後を上限に108円を下限としレンジ相場になっていますが、見事なまでにボリンジャーバンドの中心線が売買ポイントを教えてくれています。
誰もが知っているボリンジャーバンドを簡単に利用するだけですが、重要なことはトレードルールをしっかりと守るということになります。