FXにも取引の仕方に応じて様々な名称のFX手法がありますが、その中でも特にサラリーマンなど纏まった時間を持つことができない方が使いがちなFX手法が、スイングトレードと呼ばれるものです。
スイングは、デイトレなどと違い、チャートや相場に張り付く必要が無く、好きな時に取引に参加出来る一方、参入した段階である程度の未来観測ができるだけの力を持つことが、勝つための大前提といっても過言ではありません。
逆に言えば、テクニカルやチャート全体の動きなどから未来観測ができる投資家の人ほど、スイングトレードというFX取引に向いているというわけです。
スイングFX手法概要
手法名 | 短期から長期まで確認してFXのポジション取りする | ||
---|---|---|---|
開発者 | ABAB5さん | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | スイングトレード | ||
時間足 | 5分足、30分足、日足、月足 | ||
通貨ペア | ユーロ円、豪ドル円、ユーロ米ドル | ||
分析手法 | RSI、RCI、MACD、一目均衡表 | ||
その他選択項目 | 指標トレード、逆張り、順張り | ||
取引市場 | 東京市場、欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 1日 |
FX業者 | DMM.com証券 | 月間取引頻度 | 10回 |
エントリー注文 | 成行-指値-逆指値 | 決済注文 | 成行、指値 |
勝率 | 80% | 損益レシオ | R-1.5 |
平均利益 | +50pips | 平均損失 | -30pips |
4つ以上の時間軸を確認する
まず、スイングFX取引で最も重要となるのがチャートの使い方。
例えば、1つのチャートで全ての情報を表示させるのではなく、原則として最低でも4つ以上のチャートを1通貨ペア当たり用意する必要があります。
・1つは5分足や10分足など短期表示
・2つ目は30分足や時間足など短中期表示
・3つ目は日足などの中期表示
・最後の4つ目は週足や月足など長期表示に使います。
この4つのチャートの形と動きを全て一度に把握することで、その通貨ペアの全体的な動きを確認する事ができる上、途中参加となってしまうスイングFX取引に於ける最適なエントリーポイントを容易に把握する事ができます。
例えば、三尊や逆三尊を描いているのかどうかは、時間足以下の短期から中期チャートほどわかりやすいですし、指標やファンダメンタルズを重視してエントリーするのなら、日足以上の長期チャートほどその動きが把握しやすく、エントリーがしやすいというわけです。
ですから、チャート環境は最低でも4種類を同時に、そしてできればRSIやRCI、MACDなどチャートの勢いを把握する事ができるテクニカルをそれぞれのチャートに反映した上でエントリーするように心がけて下さい。
これを守るだけで、良くありがちな「エントリーしたらすぐに逆行してしまった」という失敗を未然に防ぐことができます。
利確&損切り方法
当然ですが、利益確定だけでなく損切りの可能性も考慮した上で取引に入るのがFXのセオリー。
利益確定に関しては、スイング取引の場合は一定額の利益ラインを決めておくか、時間足以上の中長期チャートの値動きと勢いをテクニカルと示し合わせて判断すれば、比較的容易に見極める事ができます。
ただし、損切りに関してだけは、スイングにとっては非常に難しい要素といえます。あくまでも個人的なルールとしては2つあります。
・1つ目は、損切りのラインをあらかじめ決めておくこと。例えば、マイナスが20pipsや30pipsを超えた時点で、強制的にカットすることをルールとしておく方法です。
・2つ目は、MACDやRSIなど単位時間でのFX投資家やチャートの勢いを見極める事ができるテクニカルを使ってチャートの今の勢いを把握し、あまりにも強い勢いであればすぐにカットするという方法。
どちらかと言えば前者の方が気持ち的には楽な方法ですが、場合によってはカット後すぐに反転ということもあるので、前者を基本に、後者の方法を織り交ぜた損切り法がオススメです。
FXスイングトレードのメリット
このように、スイングFX取引のような比較的中期以上のポジション取りが基本となるFX取引では、デイトレやスキャルピングのようなその場の勢いだけで判断するという手法はあまり通用しないのが現状です。
どちらかと言えば、ファンダメンタルズや指標など相場全体のニーズや考え方をしっかりと理解した上で取引に参入することで、安易なポジ取りを抑えながら利益を少しずつ積み重ねていくことができます。
いわば、1回のFX取引の利益率が低い反面、全体的な勝率は短期取引よりも高くなる取引だという特徴を把握しておくと良いでしょう。