移動平均線は複数の種類があります。そのなかでも、単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)が最も有名です。
他にも何種類かあって、僕の場合は「加重移動平均線(WMA)」を使ってトレードをしています。
「WMA」は、直近のデータを最も重視したラインです。そのためSMAやEMAよりも早めに反応をする傾向があります。
このWMAを利用したデイトレードのFX手法をご紹介させていただきます。
WMAFX手法 概要
手法名 | 10pipsで利益確定!のスキャルピングFX手法 | ||
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開発者 | ENOMOTO さん | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | スキャルピング | ||
時間足 | 15分足 | ||
通貨ペア | 米ドル円、ユーロ円、ユーロ米ドル | ||
分析手法 | ダウ理論、移動平均線、高値安値 | ||
その他選択項目 | ハイレバレッジ、順張り | ||
取引市場 | 欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 1時間 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 30回 | |
エントリー注文 | 成行-指値 | 決済注文 | 指値、逆指値 |
勝率 | 60% | 損益レシオ | R-1.5 |
平均利益 | +10pips | 平均損失 | -7pips |
押し目買い・戻り売りFX手法
WMAのパラメータは(5)です。このラインへ戻ったポイントを、買ったり売ったりするルールとなります。
利益確定も損切りもとにかく早いので、仕事が忙しくてFXトレードの時間が獲れないという人に向いているといえます。
それでは「買い」のトレードをする場合を1つの例として、流れを説明します。
1.ダウ理論で言うところの高値をブレイクしているチャートを見つける
2.15分足のローソク足実体で、それらの高値をブレイクしている事を確認する
3.WMA5へのタッチを買う
この3段階ルールで買いポジションを取ります。高値ブレイクで気を付けたいのは、微妙なローソク足は無視するということです。
ヒゲはもちろん無視ですが、ちょっとだけ抜けたローソク足でもエントリーはしません。
後は、細かい高値や安値が複数存在するような、レンジ相場では極力使わない方が良いです。
※ユーロ円15分足 エントリーイメージ
決済ルールについて
利益確定ルールについては、これは+10pipsで決済すると決めています。通常の相場では、1時間間以内で決済するスキャルピングのルールなので、ブレイク直後の値幅を狙う感じです。
損切りルールについては、最初のロスカットは実体ブレイクしたローソク足の安値に置きます。少しでも損失を減らすために、例えば100.00円が安値だとすれば、100.00円が実際の逆指値注文をするレートです。
これは、安値付近まで戻った場合は、ほとんどが下抜けるケースが多かったので、ロスカットの余裕を持たせる必要はないと判断した為です。
このロスカットの設定で、ほとんどが10pips以内で損切りする事が可能です。ただし、ボラが高い相場であれば、当然ロスカットが10pipsを超える時もあります。その時は、安値損切りルールは無視して-10pipsに設定します。
1回の損失が大きければ、それを取り返すのに苦労しますので、最大損失は予め限定した方が良いと思いました。
※ユーロ円15分足 決済イメージ
強いトレンドのFX相場がチャンス!
このFX手法はいわゆる「押し目買いと戻り売り」のエントリーです。
WMAにダウ理論を取り込むことで、エントリーポイントを明確にしています。
高値や安値を更新し続けるFX相場というものが発生する時がありますが、そのようなFX相場がこのFX手法ではチャンスになります。
強いトレンド相場では、10pipsで決済するのが勿体ないので、+20pips~+30pipsを狙うようなFX取引を行います。
これは、東京市場・欧州市場と同じ方向に動いている時の、NY市場がお勧めです。
因みに、SMAとEMAでも同じルールで試してみましたが、WMAが一番勝ちやすかったです。直近のレートにラインが反映されやすいのが、勝ちやすい原因なのかもしれません。
先述したように、利益確定も損切りもとにかく早いので、ある程度レバレッジを効かせられるのもこのFX手法のメリットです。皆さんの参考にしていただければ嬉しいです。