「移動平均線に価格がタッチして、トレンドが継続する」というのは代表的なチャートパターンだと思います。しかし、これは当たり前のことですが、必ずしも反発してトレンドになるとは限りません。
経験上、ただ闇雲にラインタッチでエントリーしても、それほど高い勝率にはならずに勝てませんでした。
特にスキャルピング手法やデイトレード手法のような、「小さいサイクル」でトレードをする場合は、FX取引の回数が多い分、下手なエントリーが増える事を意味します。
そこで、自分の場合はラインタッチ+「高値・安値ブレイク」を確認することで、下手なエントリーを減らしてFXトレードをするようにしています。それが今回ご紹介するスキャルピング手法になります。
スキャルピング手法の概要
手法名 | スキャルピング手法のススメ | ||
---|---|---|---|
開発者 | まなぶ さん | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | スキャルピング、デイトレード | ||
時間足 | 1分足、5分足、15分足、1時間足、4時間足、日足 | ||
通貨ペア | 米ドル円、ユーロ円、豪ドル円、ユーロ米ドル、豪ドル米ドル | ||
分析手法 | 移動平均線 | ||
その他選択項目 | ハイレバレッジ、順張り | ||
取引市場 | 欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 1時間 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 20回 | |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 成行、指値、逆指値 |
勝率 | 70% | 損益レシオ | R-1 |
平均利益 | +8pips | 平均損失 | -7pips |
SMA20だけでスキャルピングする手法
このスキャルピング手法では、1分足と5分足を使います。5分足でトレンドを確認して、1分足と5分足の両方を使いエントリーをします。移動平均線は、ボリンジャーバンドのミドルとしても使われる「SMA20」です。
スキャルピングを行うまでの一連の流れを以下に記しました。(買いポジション)
1.SMA20へのタッチを確認
2.移動平均線に価格がタッチした、ロウソクの高値にラインを引く。
3.高値をローソク足の実体で上抜けたら買い
4.この時、1分足と5分足、両方の足を確認する。1分足で大陽線が出ている場合はそのタイミングでスキャルピングエントリー。
5.1分足が煮え切らない動きだったら、5分足でブレイクするのを待つ。
SMA20を実体で下抜けた場合は、ノーエントリーとします。その時は、高値ブレイクするまで待機することになります。移動平均線が水平の時はFX相場が揉み合いになっている状態ですので、無理をせずに角度が出るのを待った方が無難です。
※ユーロ円5分足 スキャルピングイメージ
※ユーロ円1分足 スキャルピングイメージ
利益確定はチャネルラインを意識する
損切りは移動平均線にタッチした安値(ショートなら高値)から2PIPS程度離して設定します。
利益確定にはチャネルラインを使います。難しいチャネルではなくて、買いポジションだったら、高値と高値を結んだ斜めのラインです。
「高値を更新したら、そこまでは上がるだろう」という位置がチャネルラインですので、安心感のある決済ポイントだと思います。
※ユーロ円5分足 決済イメージ
他の時間足も確認する
仕事があるので、だいたい19:00~1:00くらいまで、トレンドが出ている何種類かの通貨ペアに目星をつけてFXトレードをしています。サラリーマンでもFXを行うにはやはり取引時間が短いスキャルピング手法がベストかと思います。
通貨の選定が重要なのでFXトレードに入る前にそこで神経を使います。その際は、5分足だけのトレンドだけではなく、1時間足~日足までの時間も確認することが大切になります。
自分の場合は、エクセルに独自に管理表を作り「日足⇒上昇」「4時間足⇒上昇」「1時間足⇒上昇」みたいな形で、何個以上揃ったら本日の戦略は「買い」と出る計算式を作っています。
この作業をやるのと、やらないのでは全く成績が違ってきますので、このスキャルピング手法を使う時は、他の時間足も確認するという考え方も取り入れて下さい。参考になれば幸いです。