FXを長く続けているといろいろなトレードスタイルを試してみたくなります。私が特に興味を惹かれたのは、数十秒から数分でトレードを完結させるスキャルピングでした。
極めて短い時間内で細かく利益を重ねられるスキャルピングが上手くできれば、ベストな投資法だと思ったためです。
ですが、結果から言うと、スキャルピングでFXにおいて恒常的に勝ち続けることは出来ませんでした。以下では、私がスキャルピングで用いたFX手法について詳しくご紹介していきます。
スキャルピングFX手法概要
手法名 | FXはスキャルピングでは勝てない | ||
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開発者 | 専業A さん | ||
勝てる? | 勝てない | ||
取引スタイル | スキャルピング | ||
時間足 | 1分足 | ||
通貨ペア | 米ドル円、ユーロ米ドル | ||
分析手法 | 移動平均線、ボリンジャーバンド | ||
その他選択項目 | 順張り | ||
取引市場 | NY市場 | ポジション保有時間 | 10分 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 100回 | |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 成行 |
勝率 | 50% | 損益レシオ | R-1 |
平均利益 | +5pips | 平均損失 | -7pips |
取引スタイル
まず、スキャルピングの取引時間帯ですが、スキャルピングは値動きが激しくなければ基本的に美味しくないため、アメリカ市場の前後夜9時から12時ほどで行いました。
対象通貨ペアは、スプレッドの狭いドル円とユーロドルの2つ。時間足は1分足です。
具体的に利用していたテクニカル指標は「移動平均線」と「ボリンジャーバンド」です。トレンド系とオシレーター系の2つの指標を合わせることで、ダマシを出来るだけ避けようという狙いがありました。
使い方としてはFXの分析の基本に忠実といえば忠実で、移動平均線は短期線(10EMA)が中期線(20EMA)を突破したらサイン点灯。ボリンジャーバンドのミドルバンドは20MAで、移動平均線の中期線と同じ位置にきますが、値動きの幅を図る上でもボリンジャーバンドは便利なので、そのまま表示させます。
そして、現在のローソク足がセンターラインの上下どちらにいるかを参考にし、短期線が抜けた状態でかつローソク足がセンターラインも超えていたらエントリーとしました。
利確は5pipに固定、損切りは短期線かローソク足が戻ってしまったら切る というルールにしました。
ユーロ円1分足 エントリーイメージ
スキャルピングの弱点は手数料負け
上記のFX手法で実際にトレードを行っていくと、実際のところ勝率はそれほど悪くありませんでした。かつ損切りもかなりタイトになっているため損失も大きくありません。では、なぜ結果的に勝てないのか。
それは、スプレッドの差額でどうしても負けてしまう ためです。私の利用しているマネーパートナーズは、ドル円で1トレード0.5銭、ユーロドルで1トレード0.7銭のスプレッドが掛かります。
スキャルピングはエントリータイミングが非常に多いため、その度にエントリーしているとあっという間に スプレッド分の損失が積み上がってしまい、効率の悪いFXトレード になっていたのです。
これは私に相場観がなくエントリータイミングの選別が出来なかったせいでもあるため、全体のFX相場が読めておりスキャルピングであってもエントリータイミングを見極められるという人であれば、十分に利益は出せるのかもしれません。