目次
- 1 XMスタンダード口座とZero口座のスプレッドの違い
- 2 XMのロイヤリティプログラムをスプレッドに含めると、スタンダード口座とZero口座の差は縮まる
- 3 【公式】XMの為替全通貨ペアのスプレッドを確認!
- 4 【公式】XMのCFDのスプレッドを確認!
- 5 【1週間百万回調査】XMの主要3通貨ペアスプレッド実測
- 6 スタンダード口座の3通貨ペアスプレッド実測
- 7 XM Zero口座の3通貨ペアスプレッド実測
- 8 XMスプレッド24時間実測値(スタンダード口座:3通貨ペア毎)
- 9 XMスプレッド24時間実測値(ZERO口座:3通貨ペア毎)
- 10 XMの公式平均スプレッドと実測平均スプレッドを比較
- 11 XMのリアルタイムスプレッドをまとめると・・
- 12 XMのリアルタイムスプレッドを秒速で確認する方法
- 13 【豆知識】国内FX業者が狭小スプレッドを提供できるわけとは
- 14 XMの魅力は実績と信頼性@スプレッドが狭いかどうかだけで判断してはならない!
- 15 まとめ
XMのスプレッドは、国内のFX業者と比較して広いと感じている方は多いのではないでしょうか?
一般的にXMのスプレッド情報について解説しているサイトは、XMの公式情報をそのまま載せているわけですから、皆横並びです。しかし、その情報をそのまま信用してよいものでしょうか?公式情報はあくまでも「平均」スプレッドです。
実際のスプレッドは、取引時間帯によって全く違います。通貨の取引量が多くなればスプレッドは狭くなりますし、取引量が少なくなればスプレッドは広がります。
狭いほうが、取引にかかる手数料が安く済むことになります。となれば、時間帯によるスプレッドの違い、言い換えればスプレッドが最も狭い時間帯はいつなのか、知りたいですよね!
そう思ったところで、相場は24時間動いていますから自分で調べようとするのは大変です。そんなみなさんのために今回は、XMの実際のスプレッドを確認すべく、MT4のインジケータを使って1週間実測を行い、主要3通貨ペアのスプレッドをまとめてみました。この記事を読むことにより、XMの「生のスプレッド情報」を知ることができます。
わざわざスプレッドが広がる時間帯に取引をして、FX業者に手数料を多く支払う必要はありません。本記事でご紹介するXMの時間帯ごとのスプレッド表と、ご自分が取引を行っている時間帯とを比較し、無駄な取引を行っていないか、ぜひ確認してみてください。取引時間帯を見直すことでもトレード成績向上となること、間違いなしです!
XMスタンダード口座とZero口座のスプレッドの違い
スプレッドの実測値をご紹介する前に、まずはXMのスプレッドの基本をしっかりおさえておきましょう。
スタンダード口座とXMTrading Zero口座(以降はZero口座と表記します)の違いも改めて確認しておきたいと思います。
スプレッドは取引手数料
「取引手数料なし」などと謳っているFX業者も多いため、スプレッドは「隠れ手数料」と呼ばれることもあります。
チャートでは常に買値と売値に差が発生していることはご存知ですよね。この買値と売値の差額が「スプレッド」で、トレーダーが認識しているかどうかにかかわらず、FX業者に支払っていることになります。「取引手数料なし」業者にも、実質的に手数料は支払っているのです。
この差額は変動制であること、手数料(スプレッドの幅)がいくらになるかは取引する瞬間にしか分からないところが、不透明だと問題にされることもあります。
不透明部分が限りなく排除し、手数料を明確にしたZero口座
FX取引は、売り手と買い手が同時にいなければ取引が成立しないものであり、売り手と買い手の提示金額に差が出ること=スプレッドが発生すること自体は不自然ではありません。
不自然と言われるのは主に、日本のFX業者が採用している取引執行方式「DD方式」に理由があります。この件の続きは、この記事の後半で改めて説明しましょう。
一方でXMでは、FX業者が顧客の取引執行に一切介入できない「NDD方式」を採用していますので、この不透明性さは排除されています。
さらにスプレッドがなるべく発生しない特別な取引環境を提供し、その代わりに定額(日本人にとっては日本円換算するため「変動」になりますが、先の説明どおり、元は定額です。)の手数料を徴収することで、手数料額を明確にし、顧客が安心して取引できるようにしたのが、Zero口座です。
スタンダード口座とZero口座は取引執行方式が異なり、スプレッドも異なる
XMのZero口座は、NDD方式の中でもより透明性が高いと言われる「ECN方式」を採用しています。
顧客の注文が直接インターバンクに流されて処理される、取引業者もシステムも一切介入の余地がない方式です。スタンダード口座もNDD方式ですが、Zero口座の取引執行方式は異なる「STP方式」で、定額の取引手数料はかかりません。スタンダード口座は、そのときのスプレッドが手数料となります。
XMスタンダード口座の特徴
1lot の単位は100,000通貨です。参考までに一般的な国内業者の1ロットはたいてい「10,000通貨」ですから、この10倍です。ただし注文は0.01ロット(1000通貨)から可能です。最大取引サイズは50 lotです。レバレッジは最大888倍です。
XMTrading Zero口座の特徴
スタンダード口座と比べて、極端に狭いスプレッドが提供されていることが最大の特長ですが、代わりに毎回取引の際に手数料がかかります。
10万通貨1ロットの取引手数料は、USDJPYの取引1回あたり10 USD、EURJPYの取引1回あたり10EURです。ほとんどの方は取引口座の通貨が日本円でしょうから、手数料分の金額も毎回日本円に換算されて変動することになります。
1lot の単位は100,000通貨、スタンダード口座と同じです。レバレッジは最大500倍です。なおこの口座では、新規口座開設時の3,000円ボーナスと入金ボーナス、そしてロイヤリティポイントXMPも付与対象外です。
スタンダード口座の取引手数料はスプレッドのみ、Zero口座は取引手数料+スプレッド
スタンダード口座とZero口座で、取引にかかる手数料のトータルコストを比較してみましょう。まず、スプレッドは常にpipsで表されるため、トータルコストを算出するにあたって、取引手数料の金額もpipsに換算してみました。
Zero口座での取引にかかる「取引手数料」のpips換算表
ちなみに上記のpipsを金額で表すと、すべて10通貨(10万通貨1ロット取引あたりの手数料10USD、10EUR、10GBP、10AUD、etc.)になります。
次に、ここへXM公式サイトに掲載されている「平均スプレッド」を加えてみると、以下の表のようになります。1万通貨の取引は0.1pips動くと、金額的な変動は「10円」です。
Zero口座は、平均スプレッドと取引手数料を足したものがトータルコストになります。スタンダード口座は、取引手数料はかからず、トータルコストはスプレットのみです。
Zero口座とスタンダード口座のトータルコスト比較一覧表1
比較するといかがでしょう。全ての通貨ペアで Zero口座のほうが、取引コストが安い結果になりました!
XMのロイヤリティプログラムをスプレッドに含めると、スタンダード口座とZero口座の差は縮まる
「取引手数料として明確に徴収されるZero口座のほうが、トータルコストは安く済む、それなら最初からスタンダード口座ではなくZero口座にすればよかった…」と思った方もいるでしょうか。それでは、スタンダード口座に別の視点も加えたトータルコストの比較もしてみましょう。
XMロイヤルティプログラム(XMP)を、のポイント還元を取引コストに充当させて考えてみます。XMPは、Zero口座での取引にはつかないポイントですので、これはスタンダード口座でのみできることになります。
XMPとは?
XMのロイヤルティプログラム(ポイント還元プログラム)です。スタンダード口座とマイクロ口座での取引毎に自動的に付与されるポイント「XMP」は、3XMP=1USDとして取引ボーナスに交換し、トレードに利用することができます。
また会員ステータスが上がると(換算レートは著しく悪いですが)現金と交換して出金することもできます。
以下の表のとおり、このポイントシステムは、EXECUTIVE、GOLD、DIAMOMD、ELITEと4つの会員ステータスが設定されており、ステータスが上がればポイント付与率も高まります。
XMPポイントをボーナスに交換した場合のトータルコスト(スタンダード口座限定)
XMロイヤリティプログラムは、10万通貨1ロットの取引に1XMP貯まりますので、その取引にポイント分を還元させたと考えて、一覧表にしてみました。
例: Executive:(1.0XMP÷3)×為替レート107円=36円
会員ステータスが上がれば取引トータルコストも安くなる結果になります。
なお、「取引ボーナス」については1点、注意したいことがあります。ボーナスはあくまでも取引証拠金として利用できるものであり、口座資金が増えたからといって現金が増えたことにはなりません。
XMPポイントをいくらたくさん貯めたとしても、相場で勝てなければ、ポイントを有効活用できたことにはならないのです。(ちなみに現金への交換は、最高ランクの「Elite」に限り利用でき、還元レートも40XMP=1USDと微々たるものです。ほとんどおすすめできません。)
ただし、安定的に勝てるトレーダーになれた方でかつ証拠金(取引資金量)が不足している方なら、XMPをトータルコストに含めて計算して、ポイント活用できることになると思います。XMPポイントとハイレバレッジを生かして、右肩上がりに資金を増やしていけることになるでしょう。
次は、XMPポイントを加味したスタンダード口座と、Zero口座のトータルコストの比較表も作成してみました。XMPの会員ステータスは、最高ランクの「Elite」としています。
(なおEliteステータスになることはさほど難しくありません。興味を持った方は「1分でできるXMの追加口座開設方法と知らなきゃ損する効果的な使い方」の記事も読んでみてください。)
Zero口座とスタンダード口座のトータルコスト比較一覧表2
ドル円、ユーロ円、ポンドドル、で、スタンダード口座のほうが、取引コストが安くなっています。これら以外の通貨ペアでも、ポイント還元前の先の表と比べて、トータルコストの差が縮まっています。
結局、スタンダード口座とXMTrading Zero口座、どちらを選べばいいのか?
「どちらもよさそうで、迷う」ように作られているのですから、選択に迷うのは当然です。ちなみに、「どちらかひとつ」ではなく、追加口座を開設して両方使う選択もありますよ。
Zero口座は、多くの通貨ペアでトータルコストが安く済むことは分かりました。しかしXMPと各種ボーナスがつかない点は大きくデメリットです。特にスタンダード口座の取引ボーナスは、有効証拠金に余裕を持たせながら安全な実効レバレッジで取引できることになりますので、助けられる方が多いはずです。
また、最大レバレッジ「888倍(スタンダード口座)と500倍(Zero口座)」の違いは、必要証拠金の金額の差ともなります。
「1ドル108円で1万通貨のポジションを持つときのレバレッジ毎の証拠金比較」
XMの大きなメリットであるさまざまなボーナスを享受したい方、安全に取引を行える観点でのハイレバレッジの恩恵を受けたい方は、スタンダード口座を選択するのでよいと思います。
一方で、資金量が豊富であり、豪ドル円や豪ドル米ドルをメインに取引している方や、取引量が多いトレーダーの方は、手数料が安く抑えられることになる意味でZero口座の使用をお勧めできます。
以上はあくまでも一例です。各自の取引スタイルやよく取引する通貨ペア、取引資金量の違いよって、最適な口座は異なると思います。いずれにしても、口座の選択にこれらのデータと情報がお役に立てば幸いです。
取引手数料は「経費」に計上できる。節税できる
FXトレーダーの税金については、別の記事で詳しく解説しますが、実は、取引手数料は確定申告の際、「経費」として計上することができます。毎回の取引スプレッドやトータルコストを把握して控えておく書類作成の手間はかかりますが、エクセルが得意な方ならすぐにどんな表を作ればよいか思い浮かぶと思います。
年間通してかなりの取引量がある方は、スプレッドについてよく知ることで、手数料を安く抑えつつ、かつ納める税金の金額を抑えられることにもなります。
【公式】XMの為替全通貨ペアのスプレッドを確認!
ではここで、XM公式ホームページで公開されている全通貨の平均スプレッドを確認してみましょう。なお、XMでも実測して平均値を掲載しているため公表されている数字はときどき変わることがあります。
スタンダード口座
https://www.xmtrading.com/jp/forex-trading
Zero口座
【公式】XMのCFDのスプレッドを確認!
【1週間百万回調査】XMの主要3通貨ペアスプレッド実測
XMの公式サイトで公表しているスプレッドと、実際のスプレッドには、どれくらいの誤差が生じているのでしょうか? 気になりますよね。
私も、XMは嘘をついていないのか?を確かめたみたくなり、今回、XMのリアルタイムスプレッドを調査するために、オリジナルのインディケータ(Real_spread.ex4)を製作しました。
このEAは1分間で平均50回、1時間で平均3000回スプレッドを実測できることが特徴です。このEAを「1週間」起動させることにより、リアルなスプレッドデータを取得することができました。
さらに、データを集めた後に、スタンダード口座とZero口座の24時間毎のスプレッドをエクセルで計算し、MT4時刻から日本時刻に変換して主要3通貨ペアをグラフ化しました。
「MT4時刻」は、スプレッドを計測した時間です。約1秒間に1回スプレッドを記録していることが分かると思います。
スタンダード口座の3通貨ペアスプレッド実測
まずはスタンダード口座です。測定したのは6月、夏時間であり、日本時間の6時に日足が確定します。
■ドル円のスプレッド スタンダード口座
ドル円、スタンダード口座のXM公式平均スプレッドは「1.6pips」です。
日本時間の朝はスプレッドが拡大
まず目につくのは、5:00~7:00までの「最大スプレッド」が大幅に広いことです。5時が11.2pips、6時が14.0pips、7時が8.1pips。このあとご紹介する「スプレッド分布図」を見ていただければ分かりますが、これらの時間帯ではスプレッドが何度も拡大しています。
なお、「最小スプレッド」はすべての時間帯で「1.5」を記録していました。
肝心の「平均スプレッド」はというと、これも最大スプレッドと同じで、5:00~7:00の時間帯には広がっています。6:00台のスプレッドが最も広く、「平均2.56pips」でした。
したがって、XMのスタンダード口座でドル円の取引を行うのであれば、日本時間の5:00~7:00は、成行注文は避けた方がよいということになるでしょう。(サラリーマンの副業トレーダーなど、出勤前のこの時間帯にチャート分析をして、日中の値動きに向けた指値の予約注文を入れるのならOKですが)
取引量が多い時間帯は公式スプレッドよりも狭いことが多い
一方、15:00~0:00は公式スプレッドの1.6pipsよりも狭いスプレッドになっています。今回実測の平均スプレッドは「1.55pips」でした。(平均値のため、あえて小数第二位まで表示します。)この時間帯は、取引量が最も多くなる欧州市場とNY市場ですね。
最小スプレッドはすべての時間が1.5pipsでした。15:00~0:00の間は、最小値である「1.5pips」を提供している時間が長いことが分かります。ということは、この時間帯を狙って取引すれば、XMが公表している平均スプレッドである1.6pipsよりも狭いスプレッドで取引を行えることになります!
日々、本格的にトレードに参入する時間帯はほとんどの方が欧州市場からNY市場だと思いますので、これは朗報と呼べる結果だったと思います。
さて、次の表は、24時間の平均スプレッドを折れ線グラフにしたものです。オレンジ色の平均線よりも下の時間帯が、XMでの取引におすすめの時間帯です。
さらに、同じデータを1分毎の平均スプレッドをプロット図にしてみました。
XMのスプレッドの拡大傾向が一目で分かると思います。日足が確定する6:00前後にスプレッドが拡大し、8:00台になると縮小していっています。
縦に棒状化している時間帯は、区切りのよい時間である5:00、6:00、7:00です。スプレッドが拡大しています。また18:00付近、22:00付近、3:00付近にも3pipsまで拡大していますが、これは経済指標発表直後に広がったものです。
この図を見ると、日本時間の5時50分~7時10分くらいまでは、成行エントリーはしない方がよさそうですね。通貨ペアによっては、マイナススワップポイントが発生する時間帯でもあります。
なお私は随分前からスプレッドの測定を行っているのですが、このスプレッド拡大の時間帯別の傾向は、以前から変わっていません。
「なんとなく『欧州市場やNY市場に取引すると勝ちやすい』と聞いたことはあるけれど、スプレッドが狭いことも理由だったとは知らなかった」という皆さんも、ぜひ今日から参考にしていただきたいと思います。トレードするモニターの前に、この図を印刷して貼っておくだけでも、無駄な取引を防止できるようになると思いますよ。
■ユーロドルのスプレッド スタンダード口座
別の通貨ペアも見てみましょう。こちらはユーロドルです。スタンダード口座のXM公式平均スプレッドは「1.7pips」です。
朝4:00~7:00はやはり、スプレッドが拡大傾向にあります。特に6時の最大スプレッドは15.0pips、5時は9.7pipsです。平均スプレットが最も広いのも朝6時。早起きトレーダーの方はチャート分析のみにとどめるのがよさそうですね。
最少スプレッドは一日通して「1.6pips」と公式スプレッドの平均より低くなっています。取引量の多い時間帯の20時と22時は、公式スプレッドより低い「1.69」、1時間に2万回、3.5万回と頻繁に測定してこの値が平均ですから、この時間帯はほぼ安定してこのスプレッドが提供されていたことになるでしょう。
さて、次の表は、24時間の平均スプレッドを折れ線グラフにしたものです。オレンジ色の平均線よりも下の時間帯が、XMでの取引におすすめの時間帯です。
1分毎の平均スプレッドのプロット図です。
ドル円同様、日足が確定する6:00前後にスプレッドが拡大し、徐々に縮小していいます。しかし公表平均スプレッドよりやや広い状態が続いています。そして平均値と同一レベルになるのは15時以降。ユーロドルですから、欧州市場がオープンすると取引がより活発化しますね。スプレッドも安定してきます。
ユーロ円 スタンダード口座
スタンダード口座のユーロ円公式平均スプレッドは「2.3pips」です
XM公表スプレッドより実測平均スプレッドが狭い時間帯が多い
朝4:00~7:00の「最大スプレッド」が広いことは、先にご紹介した通貨ペアと同じですが、こちらは、XM公表の平均スプレッドよりも、実測平均スプレッドの方が狭くなっている時間帯が多いです。9時(2.24)から1時(2.12)まで!
なお、「最小スプレッド」はすべての時間帯で「1.9」を記録していました。
XMのスタンダード口座でのユーロ円の取引は、早朝以外は1日を通して行ってもよさそうです。
次の表は、24時間の平均スプレッドを折れ線グラフにしたものです。オレンジ色の平均線よりも下の時間帯が、XMでの取引におすすめの時間帯です。
1分毎の平均スプレッドのプロット図です。14時、18時、21時と一時スプレッドが拡大したことが棒状に表れています。実測値の平均は、公表値の平均を下回る時間帯は多いものの、その間にも一時的に拡大することは何度もあるようです。
XM Zero口座の3通貨ペアスプレッド実測
続いて、ドル円の「Zero口座」をみてみましょう。
ドル円のスプレッド XMTrading Zero口座
Zero口座のドル円XM公式平均スプレッドは、スタンダード口座より大幅に狭い「0.1pips」です。
朝5時から7時の最大スプレッドは広いものの、一日を通して最小スプレッドはほぽ「0.0」、本当にゼロのこともあります。
なお、スタンダード口座とはサーバーが異なり執行方式が異なるからでしょう、こちらは最小スプレッドが一日を通して同じとはならず、朝5時から7時には変動があります。
XMが公表している平均スプレッドより、実測平均スプレッドが狭いのは、15時から0時。欧州市場とNY市場の時間帯です。
次の表は、24時間の平均スプレッドを折れ線グラフにしたものです。オレンジ色の平均線よりも下の時間帯が、XMでの取引におすすめの時間帯です。
1分毎の平均スプレッドのプロット図です。 朝の時間帯には、一時的にですが、XM公表平均スプレッド0.1の100倍もの「10.0」というスプレッド拡大も起きています。また、NY市場の時間帯は、0.04~0.05ぐらいに落ち着いていますが、一時的に2.0近くまで広がることもありますが、これは指標発表時直後の拡大によるものです。
ユーロドルのスプレッド XMTrading Zero口座
ユーロドルの、Zero口座の公式平均スプレッドは「0.1pips」です。
最初に気づくのは、実測の平均スプレッドで、XM公表平均スプレッド「0.1pips」を下回る時間帯が20時と22時の2箇所しかないこと。これはちょっと残念ですね。
早朝に最大スプレッドが広い傾向も、他の通貨ペアと同じですが、最小スプレッドは0でだいたい落ち着いている…と思いきや、朝6時のときには最小スプレッドも0.6、最大スプレッドは14.7まで広くなっています。取引はしないほうがよいですね。
次の表は、24時間の平均スプレッドを折れ線グラフにしたものです。オレンジ色の平均線よりも下の時間帯が、XMでの取引におすすめの時間帯です。
1分毎の平均スプレッドのプロット図です。朝6時の最大スプレッド「14.7」以外にも広いスプレッドが何度も計測されていることが分かります。
ユーロ円のスプレッド XMTrading Zero口座
ユーロ円の、Zero口座の公式平均スプレッドは「0.6pips」です
9時から1時まで、実測平均スプレッドの方が、XM公式平均スプレッドよりも狭くなっています!東京市場、欧州市場、NY市場通して積極的に取引してもよいことになりますね。
早朝の5時から7時は、最大スプレッドがXM公式平均スプレッドの26倍にも拡大することがありますので、取引は避けるべきと思います。
次の表は、24時間の平均スプレッドを折れ線グラフにしたものです。オレンジ色の平均線よりも下の時間帯が、XMでの取引におすすめの時間帯です。
1分毎の平均スプレッドのプロット図です。
14時、19時、21時頃には一時的にスプレッドが拡大しています。日本市場からNY市場まで通して積極的に取引してよいものの、ご覧のとおりときどきスプレッドが拡大することは他の通貨ペアより多い傾向がありますので、エントリーの際にはタイミングに注意する必要があると思います。
XMスプレッド24時間実測値(スタンダード口座:3通貨ペア毎)
3通貨ペアの実測スプレッドを一覧表にしてみました。赤字は最もスプレッドが拡大している時間帯、青字は最もスプレッドが縮小している時間帯を表しています。すべての通貨ペアで、スプレッドが拡大、縮小する時間帯は似ていることが分かります。
XMスプレッド24時間実測値(ZERO口座:3通貨ペア毎)
Zero口座も同じ傾向で、すべての通貨ペアにおいて、スプレッドが拡大/縮小する時間帯は似ています。
XMの公式平均スプレッドと実測平均スプレッドを比較
次に公式スプレッドとの差を、4つの取引時間帯に区切って比較してみました。
ドル円は、欧州市場と米国市場の時間帯に、公式の平均スプレッドよりも、狭いスプレッドが提供されています。ユーロ円は、オセアニア市場でスプレッドの広がりが大きいですが、東京市場から米国市場までは公式スプレッドよりも狭くなっています。これは、ユーロ円の取引をよく行う方にはよい情報でしょう。
一方でユーロドルは少し残念な結果です。実際のスプレッドが公式平均スプレッドより狭い時間帯は、ありませんでした。
また、ドル円のオセアニア市場を除いて、スタンダード口座とZero口座の公式と実測の「差」は一致していることが分かります。これは非常に興味深いデータですね。
スタンダード口座
Zero口座
XMのリアルタイムスプレッドをまとめると・・
実測の平均スプレッドは、公式サイトのスプレッドよりも若干広い結果に
XMの公式サイトで公表しているスプレッドとを比較してみたところ、今回私が実測したXMの実際の「平均スプレッド」は、3通貨ペアすべてにおいて、公式サイトの平均スプレッドよりも若干広い、という結果になりました。ただしこれは、一時的に10倍にも拡大した値までも含めた一日全体の平均の話です。
それぞれの時間帯で区切ってみると、公式サイトに公表してあるスプレッドよりも有利(狭い)な時間帯もあることが分かりました。それは、市場参加者が増える東京市場、欧州市場、米国市場の時間帯です。特にその傾向が強いのは、「ユーロ円」でした。
この結果から見えてくるのは、「日本時間の早朝にはエントリー・決済ともに行うべきではない」ことです。逆に、積極的に取引したい時間帯は、欧州市場から米国市場です。これは予想通りの結果でしたね。この時間帯はスプレッドが最も安定しています。
なお、今回はドル円、ユーロドル、ユーロ円と3つの通貨ペアのスプレッドのみ抜粋して掲載しましたが、XMの他の通貨ペアでも、基本的には同じようなグラフになることが分かっています。
このリアルスプレッド実測検証は、あなたの取引スタイルを見直す結果になったのではないでしょうか。
わざわざ取引コストが増える時間帯で取引する必要はありません。これもリスク管理の一つとなるのです。
XMのリアルタイムスプレッドを秒速で確認する方法
リアルタイムのスプレッドは、実際の注文画面で確認する以外に、XMのトップページからも確認することができます。
https://www.xmtrading.com/jp/
【豆知識】国内FX業者が狭小スプレッドを提供できるわけとは
XMのスプレッドについて深く理解できたところで、「なぜ国内FX業者は、XMよりも狭いスプレッドを提供できるのか?取引手数料も無料だし、業者としてやっていけるのはなぜ?」といった疑問が改めて浮かんだ方もいると思います。
国内FX業者は顧客の損失が利益となるDD方式
国内FX業者と海外FX業者では、全く異なる取引執行方式が採用されています。国内FX業者は、「DD(ディーリングデスクDealing Desk)方式」で、FX業者は顧客から受けた注文を、業者内のシステム上でマッチングさせて処理してしまいます。
これは日本語では「相対取引」と呼ばれ、顧客(トレーダー)と業者による取引、インターバンク市場に注文は届いていません。
顧客の注文とマッチングさせる金額も、注文執行のタイミングも、業者の一存で決められる環境だからこそ、「狭小の」「固定スプレッド」を約束することができるのです。
スプレッドは狭小だとしても、顧客に有利な状態のときは約定を拒否する、スリッページを発生させて、顧客に不利な価格で注文を処理する、といったことも、システム環境的にはいくらでも可能です。
「ストップ狩り」と呼ばれる、ほんの一瞬価格を吊り上げる(または吊り下げる)ことで顧客のストップロスの予約注文を執行させてしまう話も有名です。トレーダーとしては、理不尽に取引資金を奪い取られたような嫌な気分になるものですよね。
いずれも、インターバンク市場に注文が出ているわけではないため、トレーダーが損になっているとき、その反対側にいて買っているのはFX業者ということにもなります。国内FX業者は、「顧客の損失が業者の利益」となっているのです。
この「相対取引」、国内では昔から普通だとされているのですが、世界標準の常識を知ってしまってからよく考えると、トレーダーには不利なことばかりのヘンな仕組みだと思いませんか?
海外業者は顧客の利益が歓迎される(NDD方式)
一方でXMをはじめとした海外FX業者は、顧客の取引執行に一切介入できない「NDD(ノンディーリングデスクNon Dealing Desk)方式」です。注文はインターバンク市場に直接出されますので、注文のマッチングにおいては売り注文と買い注文の価格差が出てしまう(スプレッド発生)こともあります。
XMでは「100%の注文執行を提供しており、全注文の99.35%を1秒未満で執行」しています(XM公式サイトより)。これは、スリッページはほぼ発生しないことを意味します。ちなみにXMは、複数のリクイディティ・プロバイダーとビジネス提携して、取引可能な最良の市場価格で注文執行しているそうです。
こういったNDD方式のFX業者では、顧客の取引手数料とスプレッドが業者の利益です。顧客がたくさん取引を行って資金を増やし、さらに多くの取引を行うことで業者も潤います。
取引環境の透明性はどちらが高いか?業者として誠実といえるのはどちらか?といえば一目瞭然、海外FX業者の方ですよね。
XMの魅力は実績と信頼性@スプレッドが狭いかどうかだけで判断してはならない!
「スプレッドが狭いことはいいこと」と初心者トレーダーを教育しているのは、国内FX業者です。
それで最初は皆たいてい、見た目のスプレッドが狭い国内FX業者から始めるわけなのですが、私も含め、FXの知識が上がってくると海外FX業者に流れるトレーダーは増えています。海外FX業者のメリットに早く気付けた方は、「勝てるトレーダー」までの近道に入ったことにもなると思います。
スプレッドが多少広めだとしても、それ以外のサービス面をトータルで考えて比較すると、圧倒的に有利な取引ができるのがXMです。国内FX業者は決して提供できないサービス(1~4)も含めて、こんなに多くのメリットがあります。
1. ゼロカットシステム
ふいの大相場で口座残高がマイナスになってしまっても、ゼロにリセットされます。理不尽な借金を背負う心配は一切ありません。
2. ハイレバレッジ
国内は最大25倍に対し、XMは最大888倍。ダイナミックなトレードができるだけでなく、実効レバレッジをコントロールすることで、少ない証拠金で安全に取引し続けながら、安定して資産を増やしていくことも可能です。
このシミュレーションは別の記事「あなたも億トレーダーに!XMのレバレッジで資産を増やす具体的な方法」で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
3. 口座開設、入金、ロイヤリティポイント 豊富なボーナスシステム
スタンダード口座、マイクロ口座限定サービスとなりますが、口座開設には3000円、また口座への入金額に合わせて、トータル最高$5000という取引ボーナスがもらえます。またロイヤリティポイント「XMP」も取引ボーナスとなり、トレード資金として利用できます。
ここだけ見て、実質的な取引手数料はこれで相殺されると考えることもできますよね。
4. NDD方式を採用。透明性の高いシステムと約定力
XMは、とにかく顧客が日々安心してたくさん取引してくれる環境を提供することに重きを置いています。NDD方式の採用は取引環境の透明性を明確に示し、そしてXM自身が、約定力の高さを誇りにして顧客にアピールしています。
不審な動きがない環境、サクサク約定されるシステムでなら、トレード技術も早く向上というものです。
5. 手厚いサポート
私自身、このサイト作成にあたり、最新情報を正確に提供するためにと、XMサポートを頻繁に利用し、いろんな質問をしています。いつも丁寧に対応してくださり、複雑な質問にも明確な回答をくれます。FX業界に限定しない「お客様サポート」のレベルとして考えても、XMは高い位置にいると断言できます。
6. 確実な入金と出金システム
マネーロンダリングやテロ資金提供等の問題が世界的に発生していることも関係して、「海外」がからむお金の取り扱いは年々法律が厳しくなり、監視の目も厳しくなっています。
そんな中でもXMは、顧客から預かる資金の分別管理や信託保全もしっかりと行われており、入金と出金がスムーズに行える業者として信頼できます。
まとめ
今回のスプレッド実測調査により、XMの実際のスプレッドは、XM公式サイトに掲載してあるスプレッドよりも若干広いことが分かりました。ただし取引時間ごとに区切ってみれば、公式スプレッドよりも狭い時間帯がかなりあります。
・スプレッドが最も広がる時間帯は日本時間朝の5時から6時
・スプレッドが狭くなる時間帯は20時
・成行でのエントリーを控えたい時間帯は朝の4時から7時
・積極的にエントリーを行ってもよい時間帯は15時から24時
なお、他の海外FX業者でも同じような検証を行ってみましたが、公式サイトのスプレッドと実際に提供されているスプレッドはXMよりも開きが大きかったです。このことだけでも、XMは信頼できる業者だといえるのではないでしょうか。
XMのスプレッドは決して狭いとはいえませんが、それを差し引いてもXMには大きな魅力がいくつもあります。単一的に判断するのではなく、複数の視点から業者の特徴を見極めることが大切ですね。海外FX業者を利用する方には、XMは間違いなくおすすめできる業者です。