そもそもインサイダー取引って何?
「インサイダー取引」というのは、誰もがまだ知り得ていない情報を企業関係者から秘密裏に手に入れ、株式の売買などを行い利益を得る行為の事を言います。
インサイダー取引は、規制が設けられているので、違反すると当然罰則を受ける事になります。金融商品市場における最も背徳的、不公正取引と言われています。
例えば、自分の家族が勤めている会社の株価が下がるような機密情報を、あなたが直接、家族から聞いたとします。もしその会社の株を持っていたとしたら、早急にその株を売り放すことになると思います。しかし、この情報というのは、該当会社とあなたを含めた家族しか知らない情報なのです。
当然これは、一般投資家からすれば不公平になります。株式の取引などは常々公正さを持ってなされなくてはいけないのに、こういった事がまかり通っては許されません。
その為、インサイダー取引規制というものが設けられたのです。しかし、残念ながら、未だにこういった取引が水面下で行われているという話はよく聞きます。
外国為替市場は規模が大きい為、インサイダー取引という概念がない
実は、FXの世界にはインサイダー取引という概念がありません。
FX取引というのは、株式市場などと違い、非常に規模が大きいです。何と言っても、全世界の「通貨」を取引しますので、一部でもたらされたような情報で相場が動いたりする事は極めて少ないといえます。そういった意味では、FXの市場というのは非常に公平かつ平等な市場なのです。
つまり、平等で公正な市場という事は、プロのトレーダ―だけでなく、副業としてFXをしている個人トレーダーでも勝ち目はあるという事です。 そういった部分がFXの面白さでもあり魅力と言えるのではないでしょうか。
2015年1月15日のスイスショック!
FXにはインサイダー取引という概念がない。というお話をしてきましたが、その表現が間違っている値動きが起こりました。
2015年1月15日(木) 「スイス国立銀行(中央銀行)がスイスフランの対ユーロの上限である1ユーロ=1.20フランを廃止すると発表」したことを背景に、スイスフランが大暴騰。
○スイスフラン/米ドルが「1.0217~0.7398」まで「2820pipsの下落」
○スイスフラン/円は「114.95円~154.42円」まで「3947pipsの上昇」
この値動きが「わずか20分間」での出来事です。何の前触れもなくこの発表をすれば、為替相場は大混乱することは分かっていたはずです。これはインサイダー取引そのものではないかと思います。
※スイスフラン/円5分足チャート
アルパリUKが破たん!次々とスイスショックの影響が!
この大相場の翌日の1/16(金)FX大手業者の「アルパリUK」が破たんしました。また、日本法人であるアルパリジャパンも、顧客が保有するポジションを強制決済するという発表をしました。
私自身、アルパリジャパンに911万円の資金を預けており、きちんと出金されるか?が心配です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。