FX取引で利益を得たにも関わらず、納税を怠り脱税した結果逮捕された。または、追徴課税を支払った。という話は投資をやっている人であれば、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ここでは過去に実際に起きた、FXに纏わる脱税事件の事などについてお話をしていきたいと思います。
FX取引で得た利益が3年間で約4億円あったと言われており、1億3千万円ほどの脱税を行った容疑で執行猶予付きの実刑判決を受けました。
執行猶予が付いたという事で服役はされていませんが、この時の経験を活かし今では様々な方面で活躍されているようです。
各地で行われているセミナーでは、投資のテクニックや、自らの経験を踏まえた上で納税の大切さについてもお話をされているとのことです。
また、順風満帆にいっていた矢先に納税に関する思わぬトラブルによって大きく人生が左右された人もいます。
その一人が、著書「突然マルサがやってきた」で有名な磯貝清明さんです。 FXでの人生劇でこの人は欠かす事が出来ないでしょう。磯貝さんはかつてFX取引により約10億円を稼いだといいます。
しかし、あのサブプライムショックにより大きな損失を出し、更には脱税容疑を掛けられ告発、そのまま有罪判決という凄まじいとも言える人生を歩んでいます。
その脱税総額は約1億6千万円とも言われ、2009年に所得税法違反容疑で告発されました。かつては六本木ヒルズに自宅やオフィスを構えていた敏腕トレーダーですが、今では書籍の執筆やトレードのアドバイスなどをしているようです。
89歳男性の10億円脱税事件
FXに纏わる脱税で、恐らく過去最大だと思われるのがこの事件です。
なんとこの方、たったの二年間でFX取引により約10億円を稼いでいたというから驚きです。
その所得税額は約四億近くだとも言われています。結局この方はこの脱税が原因で、所得税法違反容疑で在宅起訴されました。現在は税務署が相当厳しく監視の目を光らせているといいます。
こういった事件はまだまだ氷山の一角だと思われますので、これからFX取引をしようという方は確定申告だけはきちんとするようにしましょう。
元小学校校長の脱税
これもまだ記憶に新しい事件です。元小学校校長による脱税事件。
この元小学校校長は、FX取引による利益を3億円超上げ、約1億700万円ほどの申告漏れがあったそうです。元校長が脱税というだけでもニュースになりますが、元手が220万円程度だったという事や、たったの数年でそれほどの利益を出したという事も大きな話題となりました。
この方は3年連続して100%以上の運用成績を上げていたようで、これほどの状態をキープするのはプロのトレーダーでも難しいと言われています。ただ者ではなかった、というのは言うまでもありませんね。
儲かった分は納税をして健全な取引を!
何人かの方をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
中にはまるで映画やドラマのような転落劇を見せた方もいますし、今でもトレーダーとして、また当時の経験を基に更に活躍されている方もいます。
一つだけ間違いなく言えるのは、脱税というのは犯罪です。犯罪を犯してしまった以上、その報いを受けるというのは極めて普通の事だと言えるでしょう。FX取引をしていて、瞬く間に自分の資金が増えていき、それを税金で持っていかれるのは嫌だ、勿体ない、と感じた人もいると思います。
恐らくここでご紹介してきた方もそうだったに違いありません。しかし、FX取引というのはパチンコや競馬のような娯楽ではなく、れっきとしたビジネスだとも言えます。
特にFX取引における脱税というのは、税務署もかなり目を光らせ警戒しているようです。せっかくトレーダーとして利益を上げ、良い道を歩み始めているのにたった一度の脱税で人生が大きく狂わされてしまう事も考えられます。
そのようなリスクを背負わず、健全なFX取引をしていく事が重要です。